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中国の開発用機器メーカー“正点原子(ALIENTEK)”、USBで駆動するハンダゴテ「T65」を販売開始

Techable / 2024年1月29日 19時0分

中国広東省の中心、広州市に本拠地を置く正点原子(ALIENTEK)は、2012年に設立された、IoTやロボットなどの開発ボードを販売するサプライヤーだ。同社の開発ボードは、工科大などのエンジニア育成コースに向けた採用も多い。

大学研究者でありながら同社社員としても活動するメンバーは、組み込みマイコンの教科書を何冊も執筆している。自社の技術ブログ/コミュニティ開源網(http://www.openedv.com/)には、45万人もの登録者がいる。

CTOの劉さんは開発やロボットコンテストが大好きで、会社としても多くのハッカソンやロボットコンテストなどをサポートしている。

中国のメイカー界では有名で知人も多く、会社訪問した筆者のラップトップでM5Stackやメイカーフェアのロゴを見つけると、嬉しそうに最近の交流について語ってくれた。

「自分たちも使うから」と思いついたUSBハンダゴテ T65シリーズ

開発ボードやモジュールが中心だったALIENTEKは、ここ1~2年でほかのプロダクトにも拡大している。最初に製品化したのは、USB電源で駆動するハンダゴテだ。

「自分たちもハンダゴテは毎日使うが、いつでも持ち歩けて、出先やちょっとした時でも作業できて、かつ性能的に妥協が少ない製品がほしい」と思いついた。それまでにもUSBハンダゴテはいくつか発売されているが、

すぐ温度が上がる、パワフルさがほしい かつ、小さいモバイルバッテリやノートPCからの給電でも、パワーは落ちても動作するようにしたく、入力電源を設定で変えたい 持ちやすさ、設定変更など含めた操作のしやすさ

など、自分たちが必要なポイントをまとめて開発したのが、写真のT65シリーズだ。

動作するPDの最大出力は65W(20V、最大3.25A)、このときは8秒でハンダが溶ける温度に達する。13.5W(9V、最大1.5A)でも、温度が上がるまで30秒ほどかかるものの、作業することができ、ほとんどのTYPE-C電源やモバイルバッテリなら動作範囲に入る。

中国の海外向け通販Aliexpressでの販売も好調で、日本のスイッチサイエンスなどでも販売が始まっている。

(取材/文・高須正和)

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