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GaN充電器市場はCAGR約20%成長見込み|次世代充電器市場、クラファンでも注目製品続々

Techable / 2024年7月6日 12時0分

スマホと共に充電器も進化を続けている。次世代半導体である窒化ガリウム(GaN)を採用したGaN充電器は、発熱を抑えつつ小型化も実現。マルチポートの同時充電ステーションやワイヤレス充電Qi規格にも注目が集まっている。

GaN充電器の世界市場規模はNext Move Strategy Consultingによると 2023年に11億ドルと評価された。今後もCAGR 19.9%で成長を続け、2030年には42億ドルに達するという。一方、ワイヤレス充電器の世界市場規模はFortune Business InsightsによるとCAGR25.8%で成長を続け2030年には1290億ドルに到達するという見込み。
このトレンドはクラウドファンディングサイトでもうかがえる。今回、クラウドファンディングサイトで成功を収めている充電器のなかでも注目の3点をピックアップしてみた。それぞれ「世界最小」「世界最速」「世界一スタイリッシュ」を謳っている個性的な製品だ。

「世界最小」を謳う折りたたみ式ワイヤレス充電器

7月4日にプロジェクト終了したばかりの「NEO」は、持ち運びに便利な折りたたみ式のワイヤレス小型充電器。3つのデバイス(動画ではiPhoneとApple Watch、AirPods)を同時にワイヤレスで充電できる製品で、Kickstarterのプロジェクトでは900人以上の支援者からおよそ1200万円を集めた(残ったリワードを終了後も支援購入可能)。

開発・販売を手掛けるマイアミのスタートアップUZE社は「世界最小」を主張。手の平におさまるミニサイズと148グラムの軽量を訴求している。広げた状態で幅255ミリ×奥行き59ミリ×厚さ11ミリなので、折りたたむと幅約85ミリ×奥行き59ミリ×厚さ33ミリになるだろう。

強力なネオジム磁石で充電中のデバイスをしっかりホールドできるほか、耐久性にも優れているとのこと。洗練されたミニマルなデザインが5色から選べるのもうれしい。USBケーブルと20WのGaN充電器付属。

世界最速充電を謳う「VisaPro」は5台同時充電可能

世界最小を謳うNEOに対し、GaN技術による160Wの「世界最速充電」を謳うのはオールインワン充電器兼アダプター「VisaPro」だ。Kickstarterでのプロジェクトは終了1週間前の時点で2400人の支援者から約4000万円超の支援を獲得済み。

当初は最大140Wの製品だったが、ストレッチゴールを達成したことから全支援者が無料で160Wにアップグレード可能になっている。USB Type-Cが3口、USB Type-AとACが1口ずつのマルチポートで最大5台のデバイスを同時に充電できる。また、旅行用アダプターとして200ヵ国以上に対応。

開発した香港企業ARSMELによると「日本のメカアニメからインスピレーションを得た」デザインらしいが、果たしてどの作品のことだろう。

世界一スタイリッシュを名乗る高速充電器「MELLO」

スタイリッシュな見た目が売りの高速充電器「MELLO」は、Kickstarterで1億3000万円以上の資金を集めるという大成功を収めた。プロジェクトは6月末に終了したが、現在も残りのリワードを購入可能だ。

開発したMELLO POWER社が「世界で最もスタイリッシュ」と主張するとおり、キーホルダーのようなデザインとサイズ、28グラムという軽さが特徴。USB Type-C、20WのGaN充電器で「見た目からは想像できないほどのパワー」を誇るという。特許取得の充電ケーブルが無料で付いてくる。

MELLOは欧米をはじめ南米、オーストラリア、アジアなど180ヵ国以上で使用可能。色は5色から選べる。


この他にもクラウドファンディングサイトでは、ソーラーパネルが太陽光で充電する製品などさまざまな充電器がプロジェクトを行っている。パンデミック中に急拡大した次世代充電ソリューション市場は、これからも高い成長率が見込まれる。今後登場する製品にも注目したい。

(文・根岸志乃)

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