【Interview】中古スマホの売買もこれで安心!フリマサイト「スマホのマーケット」が見据える未来
Techable / 2017年10月30日 9時0分
さまざまなMVNO業者が登場し、ユーザーの間で認知が拡大したこともあり、ここ数年で格安SIM市場が広がっている。ある調査では2年後の契約回線数が2017年の2倍になるとの予測もあり、こうした動きに伴い中古スマートフォン市場の拡大も予想されている。
一方でユーザー目線で考えると、こうした取引を行うことができるサービスは、まだ現状では選択肢が多くないようにも感じる。希望する端末が見つからなかったり、中古のスマホを取引すること自体に不安を感じたりした経験がある人もいるのではないだろうか。
こうしたニーズを受けて、買取価格比較サイト「ヒカカク!」や修理価格比較サイト「最安修理ドットコム」を提供する株式会社ジラフは10月12日、検品済携帯のフリマサイト「スマホのマーケット(略称:スママ)」を公開した。中古スマートフォンに特化したCtoCのフリマサイトだが、運営するジラフが出品者と購入者の間に入り、端末の動作チェックやSIMカードの診断・購入、端末内のデータ削除をすることで、安心できる売買を支援することが特徴だ。
このサービスのねらいと強みはどんなところにあるのか、同社の代表取締役CEOである麻生輝明(あそう てるあき)氏にお話を聞いた。
CtoCで安心して売買できるフリマサイトQ1.改めて、「スマホのマーケット」がどういったサービスなのか説明してもらえないでしょうか。
中古のスマートフォンを個人間で安心して売買できる新しいフリマサイトです。ユーザーはWEBベースで中古端末を出品、購入できます。特徴的なのは売り手に対してデータ削除オプション、買い手に対して動作保証、除菌クリーニング、修理保証(今後リリース予定)、液晶シール貼り付けオプションなどを提供してる点です。個人間売買では不安のあったポイントを運営サイドである弊社がエスクロー取引の一環で解決しております。
Q2.先行して展開するサービスとの違いはどのようなところにあるのでしょうか。
購入時にチェックボックスでオプションを追加でチェックすることで、自分の買いたいステータスに変更するようなUI・UXや、今後想定している出品時の価格リコメンドといった情報が得られるほか、売れ残り時の業者一括査定オプション(72時間後から高額査定業者の一括査定が始まり、CtoBで高く売ることができます)もあります。また、動作保証について間に入って動作性を10以上の項目でチェックし、外傷についても弊社既定の状態ランクを5つ指定し、ランク違いは買い手に届かないような仕組みを実装しています。オペレーションでのカバー含めて、従来のマーケットプレイス・フリマアプリには無かった斬新なコンセプトになったのではないかと考えています。
中古スマホの取引にあった"負"のポイント
Q3.このサービスを立ち上げる際、どのような問題意識をお持ちだったのでしょうか。
運営してきた買取価格比較サイト「ヒカカク!」で流通の半数程度を占めていたのがスマートフォン買取でした。スマホを売る人は非常に増えていました。他方で、MVNOの提供する格安SIMが普及し、端末単体で購入する人が増えてくる中で、iPhoneの中古品、スマホの中古品を購入する際、ユーザーにとってわかりやすいサービスが無かったのが現状です。
人によってはフリマアプリで購入していたのだと思いますが、実際に届く商品の動作や毀損具合が買い手にとっては不安ですし、買い手にとってはリスクのある取引となっています。更に、売り手にとっても大事なデータの入ったスマホを売るのは気が引けて、キャリアショップの下取りサービスも不安に思う人が多いのです。そこで、それらの負の点を解決することができれば、中古携帯を買う時のメガサービスをつくることが出来るんではないかと。「ヒカカク!」から個人の売り手の方に対してCtoCの取引も訴求できるのではないかと思った点もあります。
Q4.今後の展開について決まっていることがありましたら、教えてください。
直近ですと、AppleのiPhone X発売が控えていて、そこでiPhone7、iPhone7 Plusがかなり中古市場に出回ってくると思いますので、そこを捉えて行きます。更に年内、上述のオプションの中で未リリースのものを実現しつつ、サービスのUI・UX改善に力を入れて行きます。その先、スマホを売るなら・買うなら「スマホのマーケット」という認知を広げたいと考えています。
中古スマホ市場が拡大する中で、"スママ"がフリマサイトのスタンダードになるのか、今後の展開に注目したい。
(取材・文 shimamura)
スマホのマーケット
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