弱い絆から情報を得て、強い絆で議論を深める 人間関係をベースにしたサービスの必要性【湯川】

TECH WAVE / 2012年4月25日 11時0分


[読了時間:2分]

 Facebookの普及などでリアルな人間関係がネット上に反映されるようになり、ユーザー間を情報がどのように流れるのかといったデータが取れるようになってきた。そこで人間関係のタイプごとのデータ流通の特性を活かしたサービスやアプリの開発が今後盛んになってくるのだと思う。マーケティングもそうだし、メディアや教育関連のサービスも、人間関係をベースに、まったく新しいものが作られてくるように思う。



 そしてそうした新しいサービスのベースになる考え方は、「弱い絆」で遭遇した新しい情報をベースに「強い絆」で議論を進める、というものになるのではないかと思う。自分と仲のいい人は前提となる情報を理解しているし、情報源も似通っている。なので話が早い。また特定の分野におけるリテラシーのレベルが近い人との議論も、同様に短時間で一気に進み、学びが多い。



 一方で、情報源が同じ場合が多いので、同じような情報しか持っていなくて新しい情報になかなか出会えないというデメリットもある。蛸壺化の弊害と言われるものだ。



 見たことも聞いたこともないような情報は、友達関係も情報源もまったく異なる「ちょっとした知り合い」から入手することが多い。



 そこで理想的な情報収集、理解のパターンは、それほど仲のいいわけじゃない友人や興味の領域が異なる人たち、いわゆる「弱い絆」の人たちから情報を収集し、価値観や情報レベルが似通った「強い絆」の人たちと議論する、というものになるのだと思う。



 強い絆、弱い絆の定義はどうすべきか。話題の書籍Groupedによると、人間関係のパターンの平均値は5-15-50-150-500になるという。



 5というのは、精神的支えになってくれたり、困ったときに助けを求めることのできる相手の平均的な人数。家族とか親友とか自分にとって最も大事な人たちの数。



 次の15というのは、社会心理学がシンパシーグループと呼ぶ人たち。家族や親友ではないが、その人が亡くなれば大きな悲しみを経験するような人の数。



 次の50という数字は、比較的頻繁にコミュニケーションを取る人の数。



 150というのは、いわゆるダンバー数。人間の頭脳の大きさで決まる数字で、一人ひとりの名前を覚えていて、だれがだれだかをはっきり認識できる人の数。



 500というの会ったことはあるけど、それほど親しくない人の数。人生を通じて500人以上の人と出会うわけだけど、実際に名前を覚えていられるのは500人程度だという。

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