時代の読み方:Facebookの次の覇者としてLINE、Weixinが有望な理由【湯川】

TECH WAVE / 2012年6月13日 10時0分


 このテーマについては何度か書いてきたが、しっかりと説明し切れていない感があるので一度まとめて書いておきたいと思う。



 Googleに代わってFacebookが時代の覇者とみなされるようになった。このことにはだれも異論がないと思う。そしてFacebookが覇権を握ったことで次の覇権争いが始まっている、ということに対しても異論はないだろう。



 そしてその覇権争いの場は、モバイルになった。この見方については多少異論もありそうなので、簡単にわたしの考えを述べたい。パソコンは、「1つのデスクの上に1台」というマイクロソフトが当初掲げていた目標は達成した。同社の目標通り、ほとんどすべてのホワイトカラーがパソコンを使うようになった。



 しかしパソコンは一人一台まで普及しなかった。



 代わりに一人一台の普及が見込めそうなのがスマートフォンである。出荷台数ではスマートフォンがパソコンを既に抜いたし、普及率でもスマートフォンは9割を超えるようになるだろうと思う。



 なのでスマートフォンに代表されるモバイル領域での覇者が、IT業界の次の覇者になるはずだ。



 そしてそのモバイル領域でFacebookは必ずしも有利ではない、と私は考えている。この主張に対しては異論もあることだろう。Facebook自体、モバイル領域を最重要課題と考えていて人、モノ、カネのリソースを大量に投入しているようだ。それでもFacebookはこの戦いに勝てない。



 なぜか。



 Facebookのモバイルアプリを使っている人の中にはその理由が分かる人がいると思う。



 モバイルアプリが使いづらいからだ。



 なぜ使いづらいかというと、機能が多過ぎてサクサク動かないからだ。パソコンをベースにしてサービスが設計されているので、それをモバイルとして再現しようとすると、どうしても機能が多過ぎて動作が遅くなる。



 パソコン上でのFacebookユーザーは、Facebookの各種機能を理解しているのでまだなんとかFacebookのモバイルアプリを使いこなせるが、パソコンを使っていない人が初めてスマートフォンを手にしてFacebookモバイルアプリを使おうとするとほとんどの人がすぐに挫折すると思う。実際にインドの電話会社大手Airtelでは、携帯電話を購入して生まれて初めてインターネットに触れたユーザーのFacebook離脱率が非常に高いのだという。Facebookの評判を聞いて使おうとするのだが、使い方が分からず諦めるのだそうだ。

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