LINE世界展開の前に立ちはだかる中国WeChatの実態【湯川】

TECH WAVE / 2012年7月26日 9時30分


[読了時間:4分]



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 NHN Japanが開発、運営しているLINEの快進撃が続いている。テック系メディアだけではなくテレビ、新聞などでもLINEが大きく取り上げられるようになっている。



 NHN自体も、LINEでFacebookを超えることを目標にしているし、わたしもFacebookの次の覇権に向けてLINEは最有力候補の1つだと思う。



LINEの強みは集まった「期待」





 その理由については、「時代の読み方:Facebookの次の覇者としてLINE、Weixinが有望な理由【湯川】」という記事に書いた通りだが、簡単に言うと業界の期待が集まっているからだ。LINEプラットフォーム戦略発表会に多くの人の関心が集まり、大きく報道され、それを受けてさらに多くの人の関心が高まっている。こういう状況が、サードパーティによる関連アプリやサービスの開発を促進し、LINEを核にした生態系を活気づけ、その結果、より多くのユーザーがより頻繁にLINEを利用することになる。つまりプラスのスパイラル効果に入るわけだ。 こうなればもう止まらない。並大抵のことでこのプラスのスパイラルを止めることはできない。この期待値こそがプラットフォーム事業者の強さの根源である。



 なので後発の類似アプリがどれだけかわいいスタンプを載せてこようと、どれだけ便利な写真修正機能を搭載してこようと、LINEからプラットフォームの座を奪取することはかなり難しいと言わざるをえない。後発アプリがかわいいデザインや便利な機能を搭載しても、人気が出れば、NHNが同様のデザインや機能をLINEに搭載してくるだろうし、そうなればその後発アプリはあっという間に人気を奪われてしまうだろう。デザインや機能よりも、ソーシャルグラフ(人間関係のデータ)を持っているところ、ユーザーを持っているところが圧倒的に有利といういことだ。日本国内でソーシャル関連のサービスを作りたいのなら、LINEと戦うのではなくLINEとどう連携するかを考えるほうが現実的だと思う。



アーリーアダプターには理解しにくいスマホネイティブの意味





 次の覇権争いにとってもう1つ大事なことはスマートフォンネイティブである、ということだ。



 NHN幹部もLINEの成功の一番の理由を「スマートフォンネイティブにしたこと」と挙げているが、ただこのことは、パソコンを問題なく使う層には理解しづらいことのようだ。

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