アトム法律事務所代表がデジハリでウェブ技術を学んでいる理由【湯川】

TECH WAVE / 2012年8月27日 14時30分


[読了時間:3分]



IMG_0768 アトム法律事務所代表の岡野武志さん(34歳)は、デジタルハリウッド東京校でウェブ技術を勉強している。デジハリで行った僕の講演を岡野さんが聞きにきてくれたことがきっかけで知り合ったが、弁護士なのにウェブ技術を勉強していることもおもしろいし、大学に行かずに放浪した結果、独学で弁護士になったという経緯もおもしろい。詳しくお話を聞かせてもらうことにした。



気分はフィールドワーカー



 岡野さんは大阪府枚方市生まれ。高校卒業後半年間アルバイトして得たお金で米ニューヨークに渡った。ニューヨークでは、主に音楽のライブに出かける毎日だった。日本に一時帰国してアルバイトしてはニューヨークに戻るという生活を2年半ほど続けた。



 初めは刺激的だった生活も次第にマンネリ化し、「お金がないと実はニューヨークもあまりおもしろくない」と感じて帰国。その後は、イベント・内装施工員、派遣社員のコーディネーター、バーテンダー、飲食店店員、深夜のビルの清掃バイトなど、ありとあらゆるアルバイトを転々とした。



 「当時はニューヨークや東京という大都会での人間関係や社会の成り立ちを研究対象としたフィールドワークをしている気分でした」と振り返る。文化人類学者が実際に現場での経験を通じて学ぶことをフィールドワークと呼ぶ。岡野さんもいろいろな仕事を通じて社会、人生のフィールドワークを行なっていたのだと言う。



 ただこうした生活を2,3年続けて、いろんな思いが岡野さんの心の中に蓄積され始めた。「うまくいかないことも多々ありました。もともと、要領のいい性格だったので、定職につかなくてもなんとかやっていけるという思いがあった。それと、チャンスさえあれば努力しなくても成功できるとどこかで思っていた。でもそれじゃあだめだと思い始めたんです」。



 ターニングポイントは、突然やってきた。レイブの野外パーティーで有名なタイのパンガン島を訪れたときのことだった。「満天の星空の下、流れてくる音楽を聞きながら、突然開眼してしまったんです(笑)。今の生き方じゃだめだ。力をつけるために、もっと努力していかないと、と思いました。それから生活が一変しました」。



 帰国後いろいろと調べた結果、大学を卒業していなくても司法試験を受けられることが分かった。そこで司法試験に焦点を当て勉強漬けの毎日が始まった。「当時の司法試験は、最難関の国家試験なのに受験資格が問われませんでした。合格判定も実力次第というフェアな点に魅かれました」。勉強を初めて5年、4回目の受験でようやく合格。28歳のときだった。

TECH WAVE

トピックスRSS

ランキング