「目指すは製造業の野茂」テラモーターズ徳重徹氏 第2回メイカーズ・サミットから【高野元】

TECH WAVE / 2013年1月30日 16時0分


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  いま時代の先端を行っているビジネスパーソンの間で最もホットなキーワードの1つになっている「メイカーズ革命」。書籍Makersで一気に火がつき、東京ではメイカーズ革命に関連するイベントが乱立している状態。その中でひっぱりダコの講師がテラモーターズの徳重徹氏。その徳重氏の講演をテック系コンサルタントの高野元さんがレポートしてくれました。(湯川鶴章)






高野 元 (たかの はじめ)







1/21に開催された第2回メイカーズ・サミットでは、テラモーターズの徳重徹氏が基調講演に登壇し、集まった約150名の聴衆に対して「時価総額1000億円を超えるスーパーベンチャーの創出は日本でもできるはずだ。テラモーターズは、日本で企画しアジアで作ってアジアで売る、日本発ベンチャーの新しい成功モデルを目指す。2013年はモノづくり革命元年、心構えから変えて、共に変革の担い手になろう!」と語った。徳重氏はまず、メイカーズ・ムーブメントは「製造業が個人の手に渡った」のであり、個人が好きなデザインを小ロットで生産する環境になりつつあるとした。規模の経済を生むためには、品質向上・供給体制・製品保証・資金調達・人材確保、など数多くの課題がある。しかし、最も優秀な人材がベンチャーに来るようになったことと、優れたビジョンがあれば資金調達が可能となったことから、大企業でなければできなかった製造業にもベンチャー企業のチャンスが生まれていると語った。



シリコンバレーでは、テスラ・モーターズやSquare(スマホ決済)など、ハードウェア分野でも時価総額が1000億を超えるような「スーパーベンチャー」が出現している。「ワクワクする」優れたビジョンのもとに良い人材が集まり、潤沢な資金調達が行われているからだ。資金調達は日本だけでなく、アジアでもシリコンバレーでも可能であり、こうしたスーパーベンチャーの創出は日本でも必ずできる、と徳重氏は力説した。



いまやグローバルでビジネススキームを最適化する時代であり、最適配置をした結果として、企画・設計・製造・市場がばらばらになる事例も増えている。例として挙げられた中国の太陽電池メーカーであるサンテックは、中国で設計・生産してドイツで販売してきた。グローバル最適化は、社内事情にとらわれずにリスクを取る大胆な意思決定が必要であり、日本の経営者がこれを苦手としていると指摘した。また、日本が誇る高品質は新興国では過剰品質であり、7割の品質で十分であるとして、この点でも意識改革が必要ということだった。

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