3DプリンターとITの関係についてみんなが知りたいこと (1)、Makersの本質とものづくりの変容に対するIT業界からの期待 【増田 @maskin】

TECH WAVE / 2013年3月12日 16時30分





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 去る2013年3月11日、福岡県Ruby・デジタルコンテンツ振興会議が主催するイベント「Ruby東京ミーティング」が秋葉原UDX GALLERYで開催された。



 「Ruby東京プレゼンテーション」は毎年開催されており、今回で4回目。



 このイベント会場内のセッションで誕生し、福岡県が主導する形で、2010年6月25日に経済産業省の地域イノベーション創出研究開発事業として採択されたことを受け開発が進められた「ハードウェア組み込み用途に適した軽量版Ruby」。



今回は、「mruby」と名付けられら軽量版Rubyが主役となり、ロボットや組み込み技術、3Dプリンター、プロトタイピング、フィジカルコンピューティングなどなど、“リアル x IT の乱戦状態” を模した見所満載のイベントとなった。

モノ作りの参入障壁が下がり、プロトタイピング・小ロットの領域に革命が発生している




 最大の見所は、Makers本の最大の関心毎である3Dプリンターと、モノにITイノベーションを授ける組み込みソフトの関係性だ。



 3Dプリンター側からは、機器メーカーであるホットプロシード 湯前裕介氏と、3Dプリンター等を活用した整形事業を展開するジェイ・エム・シー 渡邊大介氏が登壇。



 Makersブームを誤読した一般ユーザーの「3Dプリンターで何でも作れるんでしょ?」という発想を一蹴しつつ、研究開発向けプロトタイピング用途や小ロットのプロダクトについての可能性を示唆した。



 ハードウェア分野の潮流の変化は、3Dプリンターだけに特化した話ではない。CEREVO 岩佐氏の記事でも指摘されるが (「3Dプリンターってもんが起こすであろう革命と現在の3Dプリンターの限界、そしてもっと知るべきCNCのチカラ【岩佐琢磨 @Cerevo】」)、CNCにもっと目を向けるべきだし、そもそもハードウェアの初期コストや生産コストは、この10年で劇的な低減が発生している。



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 つまり、Makersブームで指摘されるハード&ものづくりの潮流の変化は、3Dプリンターだけに限定されたものではないということ。ただ、得にプロトタイピングや小ロット生産の部分には革命的な事象が発生しており、Makersブームの到来により「従来のハード開発者以外の需要が増加している」(前出:整形事業を展開するジェイ・エム・シー 渡邊大介氏_)という動きもある。



3Dプリンター と 組み込みmruby の狭間で、



 ここで大切なのは、整形事業以外の部分である。例えば、米クラウドファンディングサイト「Kickstarter」で火がついたPebbleのように、通信をするし、カスタマイズができるハードxITのモノづくりの分野は、従来は日本が得意な部分といえる傾向もあったが、現在は手薄といわざるを得ない。



 ハード生産の新潮流により、プロトタイピングからスタートして、小ロットのプロダクト、需要を見ながら生産という流れの実現可能性が高まっている。では、「どんどんガジェットのようなITプロダクトを生めばいいじゃないか」ということになるのだが、簡単な動作をするものをキットで開発するのならともかく、高度かつ信頼性やリアルタイム性を持った機能を組み込むとなるとC言語のスキルが不可欠となる。



 Ruby / mruby 開発者 まつもとゆきひろ氏は、mrubyについてこのように話す。



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