【台風10号】県内には9月1日以降に最接近か 果樹園では早目の対策 生産者が被害懸念 《新潟》

TeNYテレビ新潟

過去最強クラスで九州地方に上陸した台風10号。

ゆっくりと北上を続けていて、新潟県内には週明けに最も近づく見込みです。間もなくやってくる実りの秋。台風の接近に備えて果樹園では対策を進めています。

まるまると育った梨。29日の朝に収穫したばかりの「幸水」です。

新潟市江南区の農園では出荷に向けた準備が行われていました。

生産者が心配するのは台風の進路。

〈生産者〉

「（台風の進路が）定まらない。来ないと一番いいんですけど」

過去最強クラスで上陸した台風10号。九州地方では暴風が吹き荒れ建物などに被害を出しています。

勢力を弱め、週明けに日本列島を縦断するとみられ、県内には9月1日以降、最も近づく見込みです。

防風ネットで囲われた梨。

さらに…

〈佐藤梨園　佐藤陽介さん〉

「棚が揺れないようにひもで固定して抑えている」

こちらの農園では過去の台風で傷がついたり落下したりする被害が出たことから早めの備えを進めていました。

29日朝、慌てて収穫した梨もあったといいます。

〈佐藤梨園　佐藤陽介さん〉

「本当だったらきょうぐらいが台風が直撃するような予報だったので、早めに準備をしておいた。対策をできるだけしておいて被害がなるべく少なくなるように」

速度が遅く影響が長引くおそれもある今回の台風。

不安を募らせています。

〈佐藤梨園　佐藤陽介さん〉

「揺れて傷とかがつくと商品価値がなくなってしまうので、心配。風が来ないで梨が落ちないようになってくれれば」

気象台によりますと県内には風の影響は少ない見込みですが、雨については警報級の大雨になるおそれがあり、ここ数日 雨が続き、地盤が緩んでいる所もあるとして土砂災害に注意が必要だということです。