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和解金2400万円で合意 重症コロナ肺炎で入院した患者がレジオネラ肺炎で死亡する医療事故 病室の蛇口からレジオネラ菌が検出 《新潟》

TeNYテレビ新潟 / 2024年11月20日 12時34分

TeNYテレビ新潟

新潟市民病院に重症コロナ肺炎で入院した患者がレジオネラ肺炎と診断され死亡し、その後、病室の蛇口からレジオネラ菌が検出された医療事故で、病院は安全な療養環境を提供する義務を十分に果たしていなかったとして遺族と示談交渉の結果、和解金2400万円で合意したと発表しました。

今後、12月市議会で提案され議決後に遺族に和解金を支払うとしています。

新潟市民病院によりますと、患者は新潟市在住の当時70代の女性です。

2023年10月、重症コロナ肺炎で入院し改善傾向にありましたが、入院10日後頃から肺炎が悪化、レジオネラ肺炎と診断され、10月に死亡しました。

その後の調べで、患者が初期に入院した病室内にある洗面台の蛇口からレジオネラ菌が検出されました。給湯管の末端での湯温の低下と滞留などで菌が増殖、その水を免疫力が低下している患者の口腔ケアに使ったことで発症したということです。

国立感染症研究所による遺伝子解析の結果、患者の喀痰と患者が入院していた病室の蛇口で採取された温水から検出されたレジオネラ菌の遺伝子型の一致が確認されました。

病院では、定期的にレジオネラ菌の検査や貯湯槽の点検洗浄を行っていたということですが、病院として安全な療養環境を提供する義務を十分果たしたとは言えないため損害賠償責任があるとして遺族に謝罪、説明し示談交渉を続けていました。

病院は再発防止のため給湯系統の水温の引き上げなどの対策をとり、ことし3月に院長をトップとした院内対策チームを立ち上げ監視体制を構築し水の衛生管理に取り組んでいるということです。

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