【特集】“コスパ最強” ヨーカドー閉店後を引き継ぐ食品スーパー「ロピア」とは 転換期を迎えている新潟市中心部《新潟》
TeNYテレビ新潟 / 2025年2月2日 17時15分
イトーヨーカドーの閉店に、営業を終了する西堀ローサ。新潟市の中心部から商業施設が次々と姿を消していく中、地元の人などが期待を寄せるのがイトーヨーカドーのあとを引き継ぐ食品スーパーの「ロピア」です。「食のテーマパーク」を掲げ首都圏を中心に展開するスーパーマーケット。どんな店なのか、取材しました。
イトーヨーカドー丸大新潟店が閉店
1月26日、新潟市の中心部からまたひとつ、灯りが消えました。
本町通りに店を構え市民に愛され続けてきたイトーヨーカドー丸大新潟店。
イトーヨーカドー丸大新潟店 竹内敦彦店長
「46年のご愛顧、誠にありがとうございました」
惜しまれながら、その歴史に幕を下ろしました。
常連客
「地元のお年寄りの憩いの場所になっていたので、これから寂しいだろうなと思う」
「ひとつの時代がまた終わってしまうんだなという気持ちで寂しいとしか表現のしようがありませんでした」
西堀ローサも営業終了へ
かつて、デパートなどが軒を連ね多くの人でにぎわっていた新潟市の古町地区。
時代の移り変わりとともに商業施設が次々と姿を消し、にぎわいは失われました。イトーヨーカドー丸大に続き3月末には地下街・西堀ローサも営業を終了します。
三越跡地の再開発プロジェクトは完成時期未定
一方、中心部の活性化に向けて期待がかかるのが、三越跡地の再開発プロジェクト。
オフィスや商業施設、マンションからなる地上37階建ての高層複合ビルの建設です。
しかし……当初は去年12月に解体工事を始め2029年中の完成を目指していましたが、人手不足などで施工業者が決まらず、完成時期が未定となっているのです。
新潟市 中原八一 市長
「(三越の再開発は)古町中心にして期待をされる方が大変多いので、今後の遅れについては街の低迷につながらないようにしていく必要がある」
大きな転換期を迎えている新潟市中心部の街づくり。
こうした中、“ある施設”に注目が集まっています。
地元の人
「ロピアさん来てもらってお客さんの客足が戻るようなにぎやかな本町にまた戻ってもらいたい」
「ユニークなお店みたいなので楽しみにはしている」
ヨーカドーのあとを引き継ぐ「ロピア」
イトーヨーカドーのあとを継ぎ2025年の夏にオープンする食品スーパーの「ロピア」です。一体、どんな店なのか……。
こちらは横浜市にある店舗です。
「個性的な売りがづくり」
OICグループ 広報室 桜井美結さん
「個性的な売り場づくりが特徴」
ロピアの広報、桜井さんに案内してもらうと売り場で圧倒的な存在感を放っていたのが、精肉部門。
圧倒的な存在感の「精肉部門」
Q.お肉屋さんに来たのかなと思うぐらいお肉の種類がある
OICグループ 広報室 桜井美結さん
「一頭買いをさせていただいているので、希少部位だったりとかなかなかお肉屋さん、焼き肉屋さんでもお見掛けしないような部位も販売しています」
もともと精肉店から始まったロピア。
和牛を1頭買いし店舗で切り分けているため高品質で様々な部位の牛肉を取り揃えています。
きめ細かな“さし”が入った和牛をまとめ買いする人の姿も……。
買い物客
「焼肉でもすき焼き用の肉を使ったりします、やわらかいのでおいしい」
「週1ぐらいで買いにくるので、まとめ買いしちゃいます」
さらに、豚肉も厳選された国産の豚を中心に仕入れ、手頃な価格で販売しています。子どもも思わず……。
子ども
「おにくー」
4人家族をターゲット
そして、食卓の心強い味方と言えば、総菜のコーナー。
記者リポート
「おいしそうな総菜が並んでいるんですが、ひとつひとつお店の中でつくっているそうです、こちらのピザはまだ出来立てでしょうか。熱々ですね」
店内で焼き上げるピザに、種類豊富な品々……。夫婦と子ども2人の4人家族をターゲットにしているロピア。ひとつひとつが大きくボリューム満点の総菜が並びます。
総菜部門のチーフ
「ほかの部門から売り上げとれるように頑張らせていただいてる」
部門間で競い合いながら売り場づくり
こう意気込むのは総菜部門のチーフです。
ロピアではひとつの店舗内の各売り場に屋号をつけそれぞれチーフを置き、チーフの裁量のもとで仕入れなどをしています。
リアルタイムで売り上げを確認し部門間で競いながら売り場づくりを行っているのです。
Q.ほかのチーフに負けたくないという気持ちは?
総菜部門のチーフ
「もちろんそれはありますので、できればその中でも1位をとれればなと。お客さんに喜んでいただけるような売り場、いつも来ても新しいものが置いてあるような売り場にしていきたいと思っています」
“コスパ最強”
そして、最大の“売り”のひとつが。
買い物客
「この値段なんだ、この量でみたいな。安い」
「コスパ最強」をうたうロピア。そこにはさまざまな仕組みが。
OICグループ 広報室 桜井美結さん
「大容量パックの販売でそれによって個包装の分のコストをカットしたりだとか、あとは居ぬき出店をしておりますので、そういったところのコストカットで価格を下げています」
支払いは現金のみ
さらに支払いを現金のみにしてキャッシュレスによる決済手数料を削減。
徹底したコストカットで低価格を実現している一方、オリジナル商品も多く取り揃えています。
OICグループ 広報室 桜井美結さん
「ロピアというお店をお客様に楽しんでいただきたいのと、なかなかなじみがなくてどういうスーパーだろうと思われているお客様が多いと思うので、まず地元の方に気に入っていただけるようなお店づくりをしていければ」
集客力に期待
「食のテーマパーク」をかかげるロピア。ここ数年は全国の地方都市にも次々と進出しています。
新潟市の担当者も、その集客力に期待を寄せています。
新潟市 経済部商業振興課 佐久間由紀恵 課長
「地域の方たちだけじゃなくてすごく広いところから集客ができる大きなスーパー。中心部にあるということで車とかバスとか地域以外の人も来るので、商店街の人たちも期待をしていると思います」
ヨーカドー閉店後、人の流れが…
“市民の台所”として親しまれてきた本町のイトーヨーカドー丸大。閉店から一夜明けた27日、商店街は静かな朝を迎えていました。
本町で店を営む人
「人の流れはもう全然違うよね、まったく少ない。普段の半分もいってない、めちゃくちゃさみしい」
地元の人
「涙が出る、ヨーカドー様様だった。新しく入ってくるのはいい、やっぱりね、(店が)あるといい」
時代とともに移り変わる街並み……。姿や形が変わっても心の中には思い出が刻まれています。
まちの人
「こういった長らく続いたお店がなくなるってすごくさみしい、こういった思いを次のお店にも引き継いでもらいたい」
古町地区に吹く新たな風……。「食のテーマパーク」はどのような効果をもたらすのでしょうか。
ロピアは、イトーヨーカドーの跡地を改装したあと、ロピアのグループ会社が運営する新たな商業施設をオープンします。
ことし3月の初めには一部のテナントが先行で営業を始める予定で、ロピアはことしの夏にオープンするということです。
2025年1月29日「夕方ワイド新潟一番」放送より
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