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井上尚弥、逆転KOを予感させた“初回の布石”を米徹底解説 「全く同じ形」「陣営は狙っていた」

THE ANSWER / 2024年5月9日 16時3分

ネリにパンチを放つ井上尚弥【写真:荒川祐史】

■井上尚弥2回のダウンと同じ形が初回にも、米解説

 ボクシングの世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(大橋)の逆転TKO劇に“布石”があった。6日に東京ドームで元世界2階級制覇王者ルイス・ネリ(メキシコ)に6回1分22秒TKO勝ち。初回にダウンを奪われたが、2、5、6回にダウンを奪い返し、悪童を退けた。米格闘技アナリストは「全く同じ形」「陣営は狙っていた」と分析している。

 井上は2回、大振りの左を振り回しながら前に出てきたネリに対し、バックステップで距離を取った。打ち終わりの挑戦者にすかさず左フック。ダウンを奪い返し、ポイントを五分に戻した。実はこの反撃ダウンに布石があったという。

 試合動画をスローモーションで振り返りながら分析したのは、米スポーツ専門局「CBSスポーツ」で格闘技アナリストを務めるルーク・トーマス氏。自身のYouTubeチャンネルに「ボクシングの天才がルイス・ネリを破壊する」と題した解説動画を公開した。初回開始1分頃についてこう熱弁した。

「ネリがジャブを放つ。イノウエは後傾せずにいつでも打てる体勢を保っている。ネリが大振りしてきたところを後ろに跳ねるようにして避けた。その直後、イノウエは左でボディー、頭部と打ち込んだ。なぜ、これが重要なのか。それは2回にネリがダウンしたのが、これと全く同じ形だったからだ。イノウエは後ろにステップを踏んでも体のバランスを保ったまま。一方のネリは前のめりになっている」

 この後、ダウンを奪われたものの、初回の情報収集が2回のダウンに生かされたという。「この場面では、立ち位置的に左は強打していないが、こうすればネリが前のめりになるとイノウエ陣営が狙っていたのは明らか。(通常であれば)右を打ち込むところで左フックを打っている。これは2回にダウンを奪ったのと全く同じ形なのだ」と徹底解説している。

 2回のダウンについても、ネリが踏み込んだ際に前のめりになる癖があることを指摘し、「ネリが足を着くか着かないかの瞬間にイノウエはすでにパンチの放てる体勢になっている。ネリが左をまともにくらってしまうのだ」「自分の足が着いた瞬間にバチン! これを見てくれ。バランス、反射神経よ。この小さな振り。これだけだ。こんな小さな間隔から生み出すパワーは常識外れだよ」と絶賛した。(THE ANSWER編集部)

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