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宇野昌磨のMCに坂本「めっちゃ大人になったなって…」修造「びっくりしたわ」 会見で個性引き出す【新シーズン開幕会見】

THE ANSWER / 2024年10月1日 18時20分

新シーズン開幕会見でMCを務めた宇野昌磨さん【写真:編集部】

■新シーズン開幕会見~その3~

 フィギュアスケートの2024-25シーズン開幕に向けた会見が30日、都内で行われ、坂本花織(シスメックス)、鍵山優真(オリエンタルバイオ)ら10選手が出席した。テレビ朝日のグランプリファイナルメインキャスターを務める松岡修造さんと、フジテレビ系フィギュアスケートスペシャルアンバサダーの宇野昌磨さんがMCを担当。様々なテーマで選手たちとトークを繰り広げた。

 最後のトークテーマが「自分の集中方法」。それぞれの選手が、大舞台を前にした時のルーティンなどを明かした。(出席選手:鍵山優真、山本草太、三浦佳生、佐藤駿、友野一希、坂本花織、千葉百音、渡辺倫果、吉田陽菜、三原舞依)

 ◇ ◇ ◇

(修造)
緊張しているわけですよ、今シーズン大事な場面がやってくるわけですよ。その時に、一番自分の集中できる方法があるんだと。とっておきの方法を皆さんに一つ一つ出してもらいたいと思っています。宇野さんの方法は?

(宇野)
そうですね……僕の集中方法っていうのは、全くなかったです。やっぱり日々練習してきたものを試合で出したいっていう気持ちがあったので、練習以上を試合で出しても再現性が自分の中でないかなと感じていたので、よりたくさんの試合がある中で、自分が再現性のある素晴らしい演技で望みたいということで、試合だけ集中するのではなくて、練習と同じようにという意味合いも込めて、あまり集中しすぎずにっていう思いを込めて現役時代やっていました。

(修造)
僕は今まで質問していましたけれども、昌磨さんの方から皆さんに一人ずつ聞いていただく形でお願いします。(修造、壇上から退席)

(鍵山)
僕も昌磨くんと試合に対する考え方は全く一緒なんですけれども、ルーティンがありまして。それが「移動のバスの中で自分のプログラムの音楽を聞きながら、ノーミスのイメージをすること」です。

(宇野)
音楽っていうのは、過去の自分の演技を見たりするんじゃなくて、音楽だけを聞いて試合に臨むという感じですか?

(鍵山)
ショートの日なら、バスの中で目をつぶってショートの音楽を聞きながら、会場で滑っている自分を想像して、ガッツポーズするところまでイメージします。


山本は「自然体」を挙げた。「いい時は、結構そういったことが多いかな」【写真:編集部】

(宇野)
演技の途中でこんなガッツポーズしようみたいなのもイメージして?

(鍵山)
はい、そうです。今日はこういうガッツポーズをしようとか、あの人のガッツポーズがかっこよかったから真似しようとか、そういうところまで考えています。

(宇野)
本当に僕もガッツポーズ何回かしたことあるんですけど、ダサイって言われました。(会場笑い)

(坂本)
「一旦、無になる」です。練習からずっとなんですけど、演技している最中に心の中の自分とずっと喋ってるんですよ。喋ったり、先生から注意されていることを考えるとうまくいくことが多くて、試合の前になるとやっぱりどうしても緊張して雑念というか、心配なこととかが出てくるんですけど、それを一旦捨てるためにも、“無”になって。直前に言われた先生の言葉だけを信じて、あとは練習通り。自分と喋ってた言葉を思い出して、また試合中に自分と喋って「ここはこうやな、ここはこうやな」って思いながらやって……ってやると基本的にうまくいってたので。1回雑念とかを捨てる意味でも、一旦“無”になるです。

(宇野)
僕も現役の時はあんまり緊張したりしなかったんですけど、今こうやって話聞いて、そして修造さんが急に隣からいなくなってめっちゃ緊張しているので、一旦“無”になりたいと思います(会場笑い)。

(千葉)
私は「自分の呼吸に集中する」ですね。花織選手が言っていた“無”になるためにも。自分のジャンプで「ああいうふうに跳ばなきゃ、転ばないようにしなきゃ」とか考えるとキリがないので一旦自分の呼吸に集中して。すごく緊張してくると、呼吸がおろそかになる。演技中ももちろん苦しくなりやすくなってしまうので、冷静になるために自分の呼吸に集中して、やるべきことに集中するっていうのを、よく緊張したときに意識しています。

(宇野)
やっぱり自分の呼吸に集中する、“無”になるのも一緒ですけれども、日々たくさん練習してきているので、あまり考えなくても体が動いてくれるところもあると思うので、ちょっと他のことを意識するっていうのが大事になってくるのかなと、今思いました。

(山本)
「自然体」です。普段は試合のようなことをイメージして練習に取り組んでいるんですけど、本番の時は練習のように自然体で、普段のようにっていうことを心がけて本番に臨んでいます。ウォーミングアップとかは、体が動くようにとかイメージしたりはしますけれども、本番の時は逆にそれこそ“無”になるというか、そういったイメージで本番に向かっています。

(宇野)
僕も自然体にするっていうのがすごく難しかったんですけど、最近はどうですか。自然体になれていますか?

(山本)
割といい時は、結構そういったことが多いかなと思っていて。あれこれ考えたときの方が体がうまく動かないっていうことを最近学んだので、こういったことをイメージした方が割と自分には合っているのかなと思いました。


吉田は「笑顔」を答えに。「前向きな気持ちになれると思う」【写真:編集部】

■三浦は「ラフに」佐藤は「風呂」…個性的な選手たちの答えは

(三浦)
「試合を考えずラフに過ごす」です。昌磨くんと僕も考えが似ていると思っていて、会場についてからも、到着前にホテルで過ごすときも、いつも通りを心がけています。特に何かルーティンをするわけでもなく、日々の穏やかな過ごし方と似たような過ごし方をしています。

(宇野)
ルーティンではないんだけど「試合前にこれをする」じゃなくて、決めない。やりたいことをやるっていうのが、人によってはルーティンになるのかなと思います。

(渡辺)
「深呼吸」です。自分自身すごく緊張しいで、試合直前は不安にもなりますし、それが自分で分かっているからこそ、深呼吸をして鼻から吸う時にいいイメージのものを吸って、体内にある悪いものを口から出すというイメージで深呼吸をしています。

(宇野)
なるほど。僕も今、ちょっと深呼吸したいと思います。(会場笑い)

(吉田)
「笑顔」です。緊張したりすると不安になってしまったりとか、調子が上がらない試合もあると思うので、誰かの前じゃなくても、1回笑顔になったら前向きな気持ちになれると思うので、いつも笑顔を意識しています。

(宇野)
僕も小さい頃はすごく緊張しいだったので、弟と一緒に遊んで笑顔になったりとか、誰かにすごく話しかけに行って喋ったり、ちょっと笑顔になることによって緊張をほぐしていました。


佐藤はシャワーを1時間前に浴びるルーティン【写真:編集部】

(佐藤)
僕は「風呂」です。試合に行く1時間前に、シャワーを浴びることをルーティンとしています。結構試合のことを考えてしまってソワソワしてしまって。帰って寝るわけにもいかないし、何か食べるわけにもいかなくて、かといって携帯いじっていてもなんか試合のこと考えちゃって……ってなってしまって、一番いいなと思ったのが、風呂、シャワーを浴びるのが一番自分の中で昌磨さんが言ったみたいに“無”になれると思いました。

(宇野)
シャワーがないときはどうするんですか?

(佐藤)
基本的に、海外試合でもお風呂はないんですけど、シャワーがあることは多いので。

(宇野)
オリンピックとかだと、移動が大変でシャワーを浴びるのが難しかったりする時があるけど、それでもだいぶ前から時間を見積もってシャワーを?

(佐藤)
そうですね。それでもシャワーは絶対に浴びてから行きます。

(三原)
「お客さんの目を見る」です。緊張はいつもするんですけど、なんか自分がここにいられるのは、本当にたくさんの方々のサポートがなければここに絶対いないっていうことが、試合の時にいつも思うことなので、お客様の目を見て「ありがとうございます」っていう思いを込めながら滑ろうという風に切り替えています。

(宇野)
あれだけたくさんのお客さんの中で1人で滑るっていうのはとても緊張しますし、全日本選手権とかだと凄くたくさんのお客さん、声援の前でやる。それが緊張になったりしますけれども、やっぱりその応援がすごく気選手たちの力になってくれる瞬間っていうのもすごくあるのかなと思いました。

(友野)
「諦める(いい意味で)」なんですけど、これは大前提として、自分がちゃんと練習を積んでないと駄目なんですけど。僕も結構いろいろこだわりあって、ルーティンをしたり、イメージしたりとか、深呼吸とか、いろいろ試してきたんですけど、やってきたことは変わらないので。先ほど昌磨くんも言っていたんですけど、やってきたことがやっぱり試合に出ると思っているし、その時に何とかしようっていう気持ち、何か変えようっていう気持ちを捨てる。その瞬間、その緊張感、全ての会場の雰囲気を、一旦全部受け入れて、あとは自分がやってきたことを信じるのみだっていうところに持っていくためにも、その瞬間に何とかしようとするのを変にこだわらずに、諦めるっていうのが自然体になれて良い演技に繋がる。僕は結構「頑張ろう、やるぞ」って試合中に思っているときほどすごいミスをするので。

(宇野)
僕も一希くんと考え方とか、ジャンプの失敗の仕方とか試合で見ていてめっちゃ近いものを感じていて。やっぱり「諦める、いい意味で」って言えるほど、たくさん自分が納得できる練習を積み重ねてきたっていう自負があるからこそ出る言葉かなと思いますし、僕も何度か発言させていただいて、試合でより良い演技をしたいっていう気持ちから失敗したくないとか思ったりしますけど、練習してきたことに自信を持って、一旦諦めるっていうのもすごくいいことなのかなと思います。


宇野さんと松岡さんのMCで、会見は明るい雰囲気で終わった【写真:編集部】

■宇野のMCに修造、坂本が称賛「びっくりしたわ」

(宇野)
修造さん、どうでした僕のMC。(修造、壇上に戻ってくる)

(修造)
びっくりしたわ。正直言いますよ。台本がちゃんとありまして、全てのことは僕がやる予定だったんですよ。急遽。急遽やって、素晴らしかったですよ。僕がいいなと思ったのは、昌磨さんの感覚。言ってみれば、僕はずっと「右脳昌磨」って言ってきたんです。「宇野感性」をすごく感じてらっしゃる。(鍵山へ)質問を含めて、どんな印象を受けましたか? だって普段そんな話さないでしょ、こういう形で、

(鍵山)
去年まで現役をやっていたので、すごく考え方とかも、同じだったり似ている部分っていうのもあるのかなって思ったりとか、意見を聞いていてすごく話しやすかったです。

(坂本)
私がシニアに上がってから、もう昌磨くんと同じ大会に出ることが何回もあって。本当にいろんな昌磨くん見てきたので、そっち側に立ってる昌磨くんがめっちゃ新鮮で、めっちゃ上からになっちゃうんですけど、めっちゃ大人になったなって(会場笑い)。だって前まで、「人に興味ない」とかめっちゃ言ってたんですけど、もちろん選手の気持ちもわかるし、それに対してのアドバイスとかコメントとかをしっかりされてるのを見て、なんかすごく感動しました。

(修造)
なんで今までそれを出さなかったんですか。

(宇野)
僕が現役でやっている時は、偉大な先輩方の中で、もう「宇野昌磨です」みたいな感じだったんですけど、もう皆さん後輩なので、ちょっと失礼なこと言っても大丈夫かなっていうぐらいの気持ちの楽さでやっています。(THE ANSWER編集部)

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