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なぜNPBで「2番最強論」が流行らないのか 米国ではOPS最強の打順、杉谷「日本は1点を大事にするので…」

THE ANSWER / 2024年5月28日 16時58分

情報番組「MLB's ON FLEEK」で番組MCを務めるお笑いコンビ・さや香【写真:(C)AbemaTV,Inc.】

■ABEMAの情報番組「MLB's ON FLEEK」が公開

 新しい未来のテレビ「ABEMA(アベマ)」は野球公式YouTubeにおいて、今シーズンの米大リーグ(MLB)の日本人選手の活躍や試合の見どころをまとめた情報番組「MLB’s ON FLEEK」を公開した。今回公開された「#6」では、ドジャースの大谷翔平をはじめとした強打者たちが担う「2番バッター」に注目した。

 日本のプロ野球で2番打者は「つなぎの役割」の印象が強い一方で、MLBでは「チーム最強バッター」が据えられる傾向にある。この“2番最強説”がMLBで定着したキッカケとなった選手を、天の声を務めるMLBジャーナリストのAKI猪瀬さんが紹介する。

 AKI猪瀬さんは「2013年にエンゼルスのマイク・トラウト選手が2番打者に固定され、その翌年にはチームの総得点がMLB全体で1位となった。2番打者は打席が多く回ってくることもあり、強打者を置くことがトレンドとなった」と解説。番組MCを務めるお笑いコンビ・さや香の新山さんは「(日本の)プロ野球ではなぜその説が流行らない?」と質問した。

 ゲストで元プロ野球選手の杉谷拳士さんは「プロ野球とMLBの戦い方は違う。MLBは下位打線でもホームランや長打を打つ選手がいるけど、プロ野球の下位打線はそこまででもない。それに、プロ野球では最初の1点を大事にする野球をしているので、確実性のある3、4番にチャンスを繋ぐことができる選手を2番に置いているんだと思う」と答えた。

 また、昨季におけるMLBとプロ野球の打順別OPS(出塁率+長打率の値)を比較すると、MLBは2番打者のOPSが全打順で1番高かったのに対し、プロ野球は6番目という結果に。さらに、昨季の2番打者のバント数を比べると、プロ野球は245に対し、MLBはわずか28。新山さんは「プロ野球はこのスタイルが続いていくんですかね?」と尋ねると、杉谷さんは「まだまだ続きますね」と断言した。

 2023年WBC決勝での侍ジャパンのオーダーを振り返ると、2番打者は昨シーズン打撃二冠に輝いたソフトバンクの近藤健介。日本ハムで近藤と同僚だった杉谷さんは「栗山英樹監督が1番信頼しているバッターでもあるし、長打力はもちろん、カウントを粘り、状況を読んで繋ぐこともできる」と大絶賛した上で、「近藤選手の後には大谷選手が控えているので、初回でチャンスが一気に広がる。1点どころか2点3点を取る打線だと感じた」と解説。これに、石井さんは「MLB的な感じやったんや…」と驚きの表情を見せた。

 石井さんは「“2番最強説”を芸人で例えたらどうなるんやろ?」とニヤリ。新山さんは「ひな壇に明石家さんまさんが座っているようなもんや」と返すと、杉谷さんは「それは最強っすね!」と目を輝かせた。一方で、石井さんは「他のひな壇芸人が何もできひんくなるやん!」とツッコミを入れた。(THE ANSWER編集部)

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