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井上尚弥、9月次戦相手は不透明 グッドマンにも交渉余地「自分が先走って(笑)」「僕は誰とでもやる」

THE ANSWER / 2024年5月29日 17時20分

所属ジムで練習を再開した井上尚弥【写真:浜田洋平】

■井上尚弥が練習再開で会見

 ボクシングの世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(大橋)が29日、神奈川・横浜市内の所属ジムで練習を再開した。6日に東京Dでルイス・ネリ(メキシコ)を6回TKOで下し、4団体王座の同時防衛を果たしてから23日。9月に関東開催が見込まれる次戦に向けて再び本格始動した。対戦候補だったWBO&IBF世界同級1位サム・グッドマン(オーストラリア)が7月の試合を発表したが、交渉の余地があるという。

 井上は練習前に陣営の大橋秀行会長、父・真吾トレーナーと会見した。試合から3週間は「のんびり食べたいものを食べたり」とリフレッシュ。「とりあえず精神的な疲れをとる。何も考えずに過ごしていました。体力的には何も問題ないけど、自分の感じていないストレスもあるのでそういうところをフラットにして、今日から再開です」と気持ちを新たにした。

 ネリ戦後のリングでは、18勝(8KO)の25歳グッドマンをリングに上げ、互いに対戦を希望していた。しかし、グッドマンをプロモートする「No Limit Boxing」がこの日、7月10日に母国でWBC8位チャイノイ・ウォラウト(タイ)との対戦を発表。大橋会長は「一応、9月に(次戦を)予定していますけど、対戦相手の今の状況は未定です」と不透明としつつ、グッドマンについては「まだ交渉の余地はありますけど、どうなるかわからない」と話すにとどめた。

 井上は「ボクシングあるあるですね」と苦笑い。「(ネリ戦のリングで)それは先走っちゃって(笑)。試合前に聞いていた話と誤解がありまして。自分は交渉していて9月にすると勘違いしていて、自分が先走ってリングに上げた。どうやら全然違った」と笑った。挑戦者側がチャンスを棒に振る形。「率直にお金目当てじゃないんだなと。やっぱり王者になりたいんだなというところを感じた。返上を待っているのかわからないけど、挑戦のタイミングがあるんだなと。僕は誰とでもやる」と王者らしく大きく構えた。

 井上の次戦相手としてもう一人の候補とされていたのが、元IBF世界同級王者TJ・ドヘニー(アイルランド)。東京D興行に登場した37歳はノンタイトル戦でKO勝ちを飾り、海外メディアを通じて井上との対戦を熱望していた。井上は「会長も言うようにこれから交渉が進む」と不透明を強調し、「今は本当に自分はフラットな気持ちで練習を再開する」と語った。

 この日はシャドー、サンドバッグ、ミット打ちをいずれも2回ずつ披露。「これくらいで」と大粒の汗を流した。相手が決まるのは当面先。「(利き腕が)右か左かだけわかっていればスパーもやりやすい。詰めていくのは1か月半か1か月前。まだ焦りはない。今日からのテーマはまた土台づくり。基礎から土台をつくっていくところ」と強固な地盤を築いていく。

 ネリ戦後の9日(日本時間10日)、世界で最も権威あるボクシングの米専門誌「ザ・リング」の階級を超えた格付けランク「パウンド・フォー・パウンド(PFP)」で1年9か月ぶりに1位返り咲きの快挙。しかし、オレクサンドル・ウシク(ウクライナ)が史上初のヘビー級4団体統一を達成し、3位から1位に立った。井上はわずか10日で陥落。2位に甘んじていた。

 この日は「正直、ヘビー級ですし、試合はしっかり見ていないけど、そういう試合をして選ばれたのなら自分から言うことはない。自分もまた自分のボクシングを見せて、また1位に返り咲けたら」と話した。(THE ANSWER編集部)

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