全米OP優勝より「私が忘れないのは彼女の振る舞い」 笹生優花の人間性に惚れた米記者が感激の嵐
THE ANSWER / 2024年6月5日 7時13分
■海外メジャー・全米女子オープン
女子ゴルフの今季海外メジャー第2戦・全米女子オープン(OP)を制した22歳・笹生優花(フリー)はプレーだけでなく“神対応”でも米国を魅了した。現地2日、米ペンシルベニア州のランカスターCC(6629ヤード、パー70)で行われた最終日。逆転で2021年大会以来、2度目の優勝を成し遂げた笹生が見せた様々な配慮に、米記者が「何よりも忘れないのは彼女の振る舞い」と感激している。
1つ1つの行動に人柄が表れていた。トロフィー授与式や記者会見での笹生の振る舞いに感銘を受けたのは米専門メディア「ゴルフ.com」のクレア・ロジャース記者。同メディアが掲載した「彼女は全米女子オープンで優勝した。彼女のその後のそぶりもまた雄弁だった」と題する記事の中で、3つの場面に分けて若きチャンピオンの“神対応”を振り返っている。
まず、取り上げたのがトロフィー授与式前の行動。スタッフがマイクやスピーカーのケーブルを引っ張り始めると、「サソウはすぐに気付き、ケーブルを出すのを手伝った」という。「その場の他の人たちが全米女子オープンの優勝者がトロフィーを受け取るための準備をしていた時、チャンピオン自身は他人を助けていた」と称賛。授与式でのスピーチも22歳とは思えない成熟さだったと称えた。
次に記者会見で見せた配慮を紹介。司会を務めた全米ゴルフ協会(USGA)のジュリア・パインさんに対し、自分のために用意されたペットボトルの水を何度も勧めていたという。さらに「サソウの会見で私が最も感銘を受けたのは、彼女がいかに愛情を込めてUSGAについて話していたかだ」と言及。二度も名指しでスタッフに感謝したことを「今まで見たことがない」と驚きを持って絶賛した。
ロジャース記者が感動した笹生の行動はホールアウト前にもあった。3パットでボギーを叩いた17番の直後。勝負の18番のティーに向かう途中で立ち止まり、ファンにサインを書いていた。同記者は「信じられる? 優勝を決める間近まで来ているのに完全に集中しておくのではなく、若いファンたちの一日を素晴らしいものにするために立ち寄る時間を作ったんだ」と称賛は止まらない。
粘り強く優勝を勝ち獲ったプレーはもちろん、他人を大切にする笹生の態度にすっかり魅了されたロジャース記者。「サソウのゴルフは彼女が2度のメジャー女王に相応しいことを証明した。しかし、今週のことで私が何よりも忘れないのは、その後の彼女の振る舞いだ」と記事を締めくくった。(THE ANSWER編集部)
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