武豊、敗戦直後の振る舞いに感動「やっぱ優しいです」 カメラが捉えていた“お返し”
THE ANSWER / 2024年6月5日 21時3分
■春の東京G1・5連戦が終了
2日に行われた安田記念で今春の東京競馬場G1・5連戦が幕を閉じた。2歳王者の圧勝劇にベテランの涙の初タイトル奪取、新たなオークス&ダービー馬の誕生、18年ぶりの外国馬Vなど、競馬界は大いに盛り上がった。競馬ファンが熱狂した濃密な5週間を振り返る。今回はベテランジョッキーたちがレース後にさりげなく見せたスポーツマンシップに注目。優勝騎手を馬上から祝福したレジェンドや、ダービー後に親子が手を取り合ったシーンにファンは感動した。
○5月19日 オークス 敗戦後に武豊がルメールに駆け寄った振る舞いにSNS感動「これは最高」
今年の「樫の女王」となったのはチェルヴィニア(牝3・木村、父ハービンジャー)。最後の直線では一完歩ずつ外から馬群を飲み込み、早めに内目から抜け出した1番人気の桜花賞馬・ステレンボッシュをゴール前で差し切った。桜花賞13着からの大逆転。世代随一の素質馬と言われた実力を大舞台で発揮した。
3月末のG1ドバイターフで落馬負傷し、2週間前に復帰したばかりのクリストフ・ルメール騎手にとってもうれしい勝利。日本中央競馬会(JRA)が公開したルメール騎手のジョッキーカメラの映像にも何度もガッツポーズする様子や「やった~」と日本語ではしゃぐ声が映っていた。
その映像には6着に敗れたスウィープフィートと武豊騎手が映り込んだ。振り返り気味にルメール騎手に声をかけると、ルメール騎手は「ありがとう~」と反応。その後、止め際にも武豊騎手は笑顔を見せながら再び接近して祝福していた。昨年のG1有馬記念で武騎手がドウデュースで勝った直後、敗れたスターズオンアースのルメール騎手が「おめでとう」と声をかけた様子がジョッキーカメラに映っていたが、その“お返し”ともいえる光景だった。
これにはファンから「ひょっこり武豊すき」「これは最高」「ユタカさんかわいい」「やっぱ豊さん優しいです」「これ絶対狙ってるw」といった感動や爆笑の声が上がっていた。
○5月26日 日本ダービー 横山典弘と三男・武史が作り出した「日本競馬史に残る名シーン」
9番人気のダノンデサイル(牡3・安田、父エピファネイア)で3度目のダービー制覇を成し遂げた横山典弘騎手。56歳3か月4日での勝利は、武豊が持つダービー及び、JRA・G1史上最年長勝利記録を更新した。クラシック1冠目の皐月賞では発走直前に右前肢跛行で無念の競争除外。懸命に立て直した陣営と二人三脚で果たした大逆転劇だった。
ゴールしてからもしばらくは派手なガッツポーズもせず、淡々と馬をクールダウンさせていた横山典騎手。すると、アーバンシックに騎乗していた三男の横山武史騎手が近づき、父とグータッチ。2人とも笑顔で、白い歯がこぼれた。そのシーンがターフビジョンに映ったこともあり、場内のファンから大歓声が上がった。
これにはネット上のファンも感動。「日本競馬史に残る名シーン」「微笑ましいツーショットだね」「尊すぎる…」「マジで泣いた」「素敵な親子!」といった声が上がっていた。横山典騎手の父も兄も日本中央競馬会(JRA)の騎手という競馬一家。今年のダービー騎乗はならなかった長男の横山和生騎手が父を出迎える姿もテレビ中継で流れ、家族の絆を感じさせる光景だった。(THE ANSWER編集部)
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