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古賀紗理那15得点、声ガラガラ「最終セットはきついシーンが…」大声で鼓舞して韓国に3-0完勝【ネーションズリーグ】

THE ANSWER / 2024年6月12日 20時45分

韓国戦に出場した古賀紗理那【写真:VNL提供】

■買取大吉 バレーボールネーションズリーグ2024福岡大会

 バレーボールネーションズリーグ(VNL)2024福岡大会は12日、北九州市の西日本総合展示場で女子の予選ラウンド第3週が行われ、世界ランク6位の日本は同38位の韓国に3-0(25-16、25-16、25-23)で圧勝した。残り5枠のパリ五輪出場権を懸けた大一番。6大会連続五輪出場へ、ホーム初戦を終えて今大会7勝2敗とした。チーム2位の15得点を挙げた主将の古賀紗理那はプレーはもちろん、声でチームを鼓舞。試合後は声をからして「しっかり勝てたことは良かった」と胸をなでおろした。

 負けられない日韓戦の先取点は日本だった。石川真佑がライトからブロックアウト。主将の古賀もバックアタックで続いた。9-6からフェイントで得点。11-8から石川がライトからクロスに叩き込むと、12-9には今度はレフトからスパイクを決めた。最後も石川のスパイクが炸裂。第1セット(S)を25-16で奪い、満面の笑みでハイタッチを交わした。

 第2Sは2-2から黒いゴーグルをつけた荒木彩花がブロック。184センチの長身を生かし、スパイクも決めた。林琴奈も加わる多彩な攻撃を見せ、5-5から6連続得点で圧倒。12-10に迫られたが、荒木のブロックで流れを切った。石川の強烈な一撃に満員の会場は熱狂。第2Sも25-16で奪ったが、第3Sは劣勢が続いた。1点差から縮まらない展開。それでも10-10からセッター岩崎こよみのブロックで逆転した。

 以降も一進一退の攻防が続き、終盤はサーブ、レシーブで連続ミス。18-20から宮部藍梨の連続スパイクで追いつくと、石川の一発で再び21-20と逆転した。22-22からまたも石川、23-23から古賀が得点。最後は古賀のスパイクが決まった。レシーブされたボールがコート外まで飛ぶ強烈な一撃。熱狂に包まれ、メンバーは輪になって喜んだ。

 場内インタビューに立った古賀は「特に最後のセットはきついシーンが多かったけど、しっかりちゃんと勝てたことは良かった」と振り返ったが、その声はガラガラに枯れていた。「特に明日が鍵になってくると思うので、明日のためにコンディションを整えてやっていきたい。特に明日はタフな試合が続くと思うけど、しっかりと集中して戦っていきたい」と表情を引き締めた。

 五輪出場12枠のうち、すでに7チームが切符獲得済み。その他は今大会予選ラウンド終了時の6月17日付世界ランクで決まり、日本はアジア・オセアニアの最上位になるか、出場権のない国のうち上位3か国に入れば6大会連続出場が決まる。12日の試合前時点でアジアトップの6位につけていたが、7位の中国に0.07ポイント差に迫られていた。13日にカナダ、15日にセルビア、16日に米国と対戦する。

 韓国は21年東京五輪1次リーグで日本をフルセットで破り、4位と躍進した。しかし、世界的エースのキム・ヨンギョンらの代表引退で低迷。今大会はこの日の試合前まで1勝7敗と苦しみ、すでにパリ五輪出場の可能性は消滅した。日本にとって格下だが、世界ランク下位国に敗れると大幅にポイントがマイナスされるため、重要な一戦だった。

 VNLファイナルラウンドは、予選上位7か国と開催国の8チームが20日からタイで戦う。(THE ANSWER編集部)

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