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大谷が球団スポンサーに“奇跡”起こしていた ヤクルト看板にいきなり直撃、米社長「あの方向が多くて…」

THE ANSWER / 2024年6月19日 5時43分

本拠地初安打を放ったドジャースの大谷翔平、一塁線を破った当たりは「Yakult」に直撃【写真:Getty Images】

■今季からドジャースとスポンサー契約

 乳酸菌飲料などを手がける大手メーカー「ヤクルト」が今季から米大リーグ・ドジャースとスポンサー契約を締結したことは、日本のみならず、米国のファン、消費者の間でも大きな話題になった。大谷翔平投手、山本由伸投手の加入で注目度が急上昇している中、日本でもおなじみのヤクルトはなぜドジャースと手を組んだのか。6回にわたって伝えるヤクルトのドジャースに対する思い。第2回はドジャースタジアムに掲出された広告看板について。今回の契約締結に携わった現地法人・アメリカヤクルト株式会社の三角豊代表取締役社長兼CEOによると、ある“狙い”があったという。(取材・文=THE ANSWER編集部・瀬谷 宏)

 大谷の加入前からドジャースからスポンサー参入の“誘い”を受けていたというヤクルト。昨年末から契約交渉を開始し、年明けにはすでに合意に達していた。そして現地5月16日、ドジャースはヤクルトと複数年のパートナーシップ契約を結んだことを発表。それに先駆けて、ドジャースタジアムにスポンサー看板を掲示することが決まっていた。

 三角社長とドジャース側は場所を協議。その結果、右翼ポール際の下のフェンス部分と左翼スタンド上の2か所に「Yakult」のピンク色の看板を掲示することを決めた。

「いくつか選択肢がある中で、ライトのポール際を選びました。大谷選手は比較的、あの方向に三塁打を打つことが多くて、そのスペースが空いているということでやらせてほしいと伝えました。ライト方向に一つ入れたので、もう1か所はやはりレフト側に。大谷選手がエンゼルスにいるとき、エンゼルスタジアムのあの位置がよく(中継で)映るポジションだというのがわかっていたので、レフト側の場所は私が指定しました」

 右翼線への長打、さらに逆方向への本塁打が多いという大谷の打球の傾向を知り尽くした上での選択。すると、すぐに“奇跡”が起こった。大谷の本拠地初戦となった3月29日(日本時間30日)のカージナルス戦初回の第1打席、元巨人右腕マイコラスから放った一打は右翼線への二塁打。打球は転がって何とヤクルトの看板に当たった。

「ドジャースタジアム最初の大谷選手のヒットがちょうど我々の看板に当たってくれました。私も球場に行って見ていたのですが、ドジャースの関係者が『やったね!』って言いながら来てくれて…。あれはよかったですね」

 また、4月12日(同13日)のパドレス戦の初回に放った今季の4号ソロは、左翼席看板前に着弾。松井秀喜氏に並ぶMLB通算175号ということで、全米だけでなく日本のメディアでも何度もリプレー映像が流れた。三角社長も「ちょうど看板の下に打ってくれましたね」と喜んだ。

 実は、この話には後日談があったという。スポンサーを大事するドジャースの姿勢がそこには表れていた。(THE ANSWER編集部・瀬谷 宏 / Hiroshi Seya)

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