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バスケ日本戦で奮闘した子連れの35歳 1歳娘の育児は現役にマイナスじゃない「彼女がいるから…」

THE ANSWER / 2024年6月23日 8時43分

日本代表の馬瓜エブリン(左)をガードする豪州代表のカイラ・ジョージ【写真:Getty Images】

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 女子バスケットボール日本代表と20日から2日間の国際強化試合(北海道・北海きたえーる)で対戦したオーストラリア代表には、1歳7か月の子どもを連れて戦った35歳のママ選手がいた。五輪に2度出場したカイラ・ジョージは、取材エリアにも愛娘を抱えて登場。日本ではあまり普及していない養子縁組で授かった命だった。THE ANSWERの取材に対し、母親業がプレーにもたらす影響を語ってくれた。(取材・文=THE ANSWER編集部・鉾久 真大)

 日本ではなかなか見かけない光景がコートサイドに広がっていた。21日の試合後の表彰式。13得点を挙げたばかりのジョージは、1歳7か月のパールちゃんをあやしながらベンチに座っていた。次々と近寄ってくる他の選手とハイタッチし、楽しそうに笑う女の子。まるでチームの一員かのように馴染んでいた。

「母になるのは素晴らしいこと。パールのおかげで人生の視野が広がっているの」。ジョージは笑っていた。母国開催の2022年ワールドカップで銅メダル獲得に貢献した9日間後、まだ日本ではあまり普及していない養子縁組で母になった。23年にはWNBAのラスベガス・エイシズで優勝。「サイドラインに彼女がいるのが大好き」。母娘での海外遠征はいつものこと。歓喜の瞬間は愛娘もそばで見守っていた。

 次の食事やオムツ替え。ママは忙しい。しかし、これがプレーに好影響を与えた。「アスリートはよく考え過ぎてしまうもの。でも、彼女がいるから彼女のことだけ心配して、バスケの試合のことは考え過ぎなくて済む。それは私にとって良いことなの。それに彼女がベンチで応援してくれるのを見ると嬉しくなるしね」。長女を抱っこしながら話す目尻のシワには幸せが溢れていた。

 パリ五輪も代表入りなら3大会連続出場。日本戦では193センチの長身で激しくブロックすれば、果敢なドライブでリングを襲った。体を張った気迫の源は言うまでもない。「国を背負って戦うところをパールが見ているのを想像すると、本当に特別なことね」。日本でもママアスリートが増えてきたが、多いとは言えない。汗をかき、小さな手を握る豪州選手の姿が一つの選択肢を示していた。(THE ANSWER編集部・鉾久 真大 / Masahiro-Muku)

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