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世界一王手の女子バレー日本、決勝はイタリア戦 古賀紗理那「こういうチャンス人生でほぼない。楽しんで」【ネーションズリーグ】

THE ANSWER / 2024年6月23日 1時21分

決勝進出を決めた女子バレー日本代表【写真:VNL提供】

■ネーションズリーグ

 バレーボールのネーションズリーグ(VNL)女子決勝トーナメント準決勝(タイ・バンコク)は22日、世界ランク7位の日本が同1位でパリ五輪1次リーグ同組のブラジルにセットカウント3-2(26-24、20-25、25-21、22-25、15-12)で勝利。同2位のイタリアが待つ23日の決勝進出を決め、大会初のメダルを確定させた。古賀紗理那主将は「こういうチャンス人生でほぼない。楽しんで試合をしたい」と世界一をかけた戦いに意欲を燃やした。

 日本は第1セットからエンジン全開。山田のサービスエースが決まるなど、次々に1次リーグ12戦全勝のブラジルからブレイクした。最大7点差あったリードが、一度は17-17と同点に追いつかれ、さらに逆転されたが、課題としてきた20点以降の接戦で奮起。デュースに持ち込み、最後は和田のスパイクで26-24とセットを奪った。第2セットは2度の4連続失点などでリズムがつかめず、20-25で落とした。

 しかし、第3セットは主将の古賀が必死に鼓舞し、チームを盛り立てる。優位に展開し、最後は和田のブロックで25-21と奪取。第4セットは立ち上がりから6連続失点したが、宮部、和田のサービスエースなどでじわじわと詰め寄り10-10の同点に。ただ、終盤にブラジルの迫力に押され、22-25で競り負けた。それでも、運命の最終セットで石川の連続ポイント、宮部の連続ブロックなどで攻め立てる。苦しい場面で古賀のアタックが決まり、世界ランク1位の強豪を撃破。決勝進出とともに、この時点で初のメダル獲得を決めた。

 主将の古賀は中継局のインタビューで「私たちが勝ち進んでいくためにいつも壁に立ちはだかる相手に、接戦だったけど、取ることができてほっとしています。特に私は終盤のところ集中していたけど、チームで組織的なオフェンスができたことはプラスに捉えている」と話した。そして、イタリアとの決勝に向けて「こういうチャンスって人生でほとんどない。明日はしっかり楽しんで試合をしたい」と世界一を見据えた。

 今大会の福岡ラウンドで6大会連続となる五輪出場権を獲得していた日本。その後、パリ五輪の1次リーグ組み合わせでブラジルと同組に。その前哨戦を制す形となった。なお、パリ五輪はほかに同4位のポーランド、同20位のケニアが同じ組に入っている。(THE ANSWER編集部)

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