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男子バスケ日本、世界5位豪州と執念ドロー 河村勇輝が公開ダメ出し→両軍最多28得点も悔しさ露わ「勝利で喜びたかった」【強化試合】

THE ANSWER / 2024年6月23日 16時55分

オーストラリア戦に出場した男子日本代表の河村勇輝【写真:Getty Images】

■日本生命カップ2024

 男子バスケットボールの世界ランク26位・日本代表は23日、北海道・北海きたえーるで国際強化試合に臨み、同5位のオーストラリア代表と95-95で引き分けた。89-90で逆転負けした22日の初戦に続き、パリ五輪を見据えた一戦。次戦は7月5、7日に東京・有明アリーナで同50位の韓国と五輪前国内最後の強化試合を行う。観衆は6363人。

 一進一退の攻防に赤く染まった客席が揺れた。日本は河村勇輝が鋭いドライブから2点シュートを決め、ファウルも獲得。フリースローも決め、得点を重ねた。相手の裏をかくパスでジョシュ・ホーキンソンの得点をアシスト。29-23で入った第2クォーター(Q)は3ポイントシュート(3P)も沈め、歓声を浴びた。一時逆転を許したが、ホーキンソンの17得点などで49-49で前半を折り返した。

 第3Qは先手を取られたが、河村がステップバック3Pや当たり負けしないドライブで得点を量産した。9得点2アシストで途中交代させられた前日の会見では、トム・ホーバス監督から報道陣の前で愛ある公開ダメ出し。一夜で奮起し、日の丸を牽引した。ミスから失点が重なり69-72で最終第4Qに突入。終盤は1点差に詰め寄ったが、攻めあぐねる場面が目立った。

 それでも残り49秒、89-95から河村がエリア内へドリブル。アンダーハンドからすくうように放つスクープショットを決めながら吹き飛ばされ、ファウルをもらった。フリースローも決めて92-95。残り20秒から3Pで同点だ。しかし、残り10秒を切ってからの攻撃は不発。カウンターを受け、残り0.4秒でファウルを与えた。大ブーイングの中、相手がフリースロー2本を外し、引き分けた。河村は両チーム最多の28得点だった。

 場内インタビューで河村は会場の雰囲気に「最高でしたし、最後のフリースローを熱い声援、ブーイングがあったからこういう結果になった。皆さんと勝利という形で喜びたかったのが素直な気持ちです」と喜びと悔しさを露わ。「2試合勝てなかったけど、学び、収穫のある試合だった。パリ五輪に向けていい練習を重ねたいと思うので、引き続き熱い応援をよろしくお願いします」と呼びかけた。

 昨夏のワールドカップ(W杯)で歴史的な3勝を挙げ、48年ぶりに自力で五輪出場権を獲得。しかし、豪州には1次ラウンドで89-109の完敗だった。今回の相手はNBA組不在の若手中心とはいえ、五輪切符を持つ世界ランク5位の強豪。パリ五輪で史上初のベスト8進出を目指すホーバスジャパンにとって12人の五輪メンバー選考の場にもなる連戦だった。

 北海道遠征前に4人がカットされ、16人が残った。その中から12人が強化試合のロースター入り。28日にはレイカーズの八村塁、NBAで日本人最長の6季プレーした渡邊雄太の“NBA組”も合流予定だ。五輪の男子バスケは7月27日に開幕し、日本は開催国のフランス、W杯を制したドイツと同じB組。同組残り1枠には、同2日からラトビアで開催される最終予選を制したチームが入る。(THE ANSWER編集部)

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