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「両立できるのは自分だけ」 異例ハードル2種目で五輪へ、21歳新星・豊田兼「高い山に登る気持ち」【陸上日本選手権】

THE ANSWER / 2024年6月26日 17時33分

日本選手権、前日会見に出席した豊田兼【写真:フォート・キシモト/日本陸上競技連盟】

■陸上日本選手権が27日開幕

 今夏のパリ五輪の代表選考会を兼ねた陸上・トラック&フィールド種目の日本選手権が27日から4日間、新潟・デンカビッグスワンスタジアムで行われる。26日は会場で一部選手が会見。男子110メートル障害&400メートル障害に出場する21歳・豊田兼(慶大4年)は、2種目での五輪内定に意欲を見せた。

 伸び盛りの新星・豊田が力を込めて語った。

「4日間出場することになると思います。練習は問題なく積んでこられているので、あとは想定のレースプラン通りに走れば勝負に勝てると思う。2種目に挑戦していきたい。日本選手権は今までいい思い出がないですし、今年は大舞台が懸かった試合なのでもの凄く緊張しています。でも、自信はついているので楽しみな部分もあります」

 東京の名門進学校・桐朋出身。フランス人の父を持ち、195センチの長身を誇る逸材だ。昨年8月のワールドユニバーシティゲームズ(中国)110メートル障害で優勝し、10月には400メートル障害のパリ五輪参加標準記録48秒70を突破。今年5月のセイコーゴールデングランプリ(GGP)では、48秒36の自己ベストで制した。今大会優勝なら代表に即時内定する。

 110メートル障害の自己ベストは13秒29。同種目の代表内定済みで13秒04の日本記録を持つ泉谷駿介(住友電工)は出場を見送った。豊田は参加標準記録13秒27を切って優勝すれば内定する。

「今回400メートル障害はGGPで前半押さえるペースだった。今回はもう少し周りについていって、周りを引き離すレースを想定しています。GGPが終わって1か月試合に出ずに練習してきた。それまでは左ハムストリングに違和感があったまま練習していたけど、(この1か月は)問題なくできていて、量を積んで練習もできている。

 体調を崩しかけた時期はあったけど、問題なく来れています。昨年もいい結果を出せた場所。高校時代に自己ベストも出せている場所で、スタジアムに悪いイメージはなく、ありがたいと思っている場所です」

■異例のハードル2種目で五輪挑戦「新しいロールモデルを目指して」

 異例のハードル2種目で目指すパリ五輪。GGPまでは400メートル障害に比重を置いたが、ここ1か月は両種目を均等に練習してきた。ランとウェートトレーニング中心。両方やる上での工夫について「連日で400の次に110をやるのは怪我のリスクがあるのでやらない」としつつ、「試合では連日になるけど、不安はあるけど練習はやってこられたので問題ない」と自信を見せた。

 初日に400メートル障害予選、2日目に同決勝、3日目に110メートル障害予選と準決勝、最終日に同決勝とタフな日程となる。

「初めてのシニアでの国際大会で、それが五輪。高い山に登る気持ちでいます。ただ、ランキングを見ても決勝で戦える位置じゃない。今回は弾みをつける大会にしたい。日本選手権を見てもその2種目で出る人は少ない。そういう意味で両立できる選手は自分しかいない。新しいロールモデルを目指して2種目を両立したいし、そういう意味で今まで絞らずにやってきたのでそのままの流れでシンプルに2種目を楽しんでやっていきたい」

 父の母国で開催される夢舞台を見据え、まずは日本選手権で結果を残す。(THE ANSWER編集部)

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