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ホテルで壁の穴を数え、急に荷物整理も…五輪争いの重圧明かす33歳飯塚翔太「若手と競り合いたい」【陸上日本選手権】

THE ANSWER / 2024年6月28日 10時33分

男子200メートル予選に出場した飯塚翔太【写真:奥井隆史】

■陸上日本選手権

 今夏のパリ五輪代表選考会を兼ねた陸上・トラック&フィールド種目の日本選手権初日が27日、新潟・デンカビッグスワンスタジアムで行われた。男子200メートル予選では、33歳の飯塚翔太(ミズノ)が20秒46(追い風0.6メートル)の1組1着で28日の決勝に進出。日本男子短距離で最多タイの4大会連続五輪出場への大一番に挑む。

 ベテランが両脚に力を込めた。飯塚は25歳の上山紘輝と競り合い。「抜かしたい」。漲る闘志を力に変えた。「最後は自分との闘い。振り絞りました」。全体トップで決勝進出だ。「結構、疲れました。後半はいっぱいいっぱい」と息を切らす表情に充実感を漂わせた。

 U20世界選手権では、短距離種目において日本男子初の優勝。リオ五輪4×100メートルリレーで銀メダル獲得に貢献するなど、五輪は12年ロンドンから21年東京まで3大会連続出場した。日本選手権200メートルは13、16、18、20年に優勝。今月25日に33歳になったばかりだが、陸上教室で子どもたちにトップ選手のスピードを体感してもらいたいという想いもあり、現役にこだわってきた。

 4大会連続5度目の出場だった昨年ブダペスト世界陸上では準決勝進出。パリ切符を掴めば、日本男子短距離では朝原宣治以来の4大会連続出場となる。毎年のように繰り返してきた世界大会の代表争いだが、「慣れないですよ。ソワソワしてます」と素直に告白。「ホテルで(壁の)穴の数を数えたり、急に荷物を揃えてみたり」。そんな重圧を心地よさそうに明かす。

■昨年王者の21歳鵜澤飛羽と「競り合いたい」

 参加標準記録20秒16を突破して優勝すれば代表に即時内定。これ以外でも今大会上位ならワールドランキングでの代表入りに前進する。

 昨年は21歳の鵜澤飛羽(筑波大)に初優勝を譲り、今年狙うのは王座奪還。「予選前のアップ中にもっと体に刺激を入れればよかったかもしれない。力を最大級に出す流れにはなっている。ちょっと出すと崩れますけど」。体の絶妙な感覚を掴んでいるのも長年の経験がなせる業だ。

「明日起きて、今日の(レース)のいい刺激が入っていれば。あとは刺激、跳ねる感じが必要ですね。スピードを上げれば決勝は勝負できる。(鵜澤と)競り合いたい。直線に入ってグッとやりたいですね」

 イケイケの若手たちに立ちはだかる。(THE ANSWER編集部・浜田 洋平 / Yohei Hamada)

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