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五輪1か月前に200m大会新「19.53」の衝撃 世界陸上Vタイムと「0.01」差、最速王者は「異常」米驚き

THE ANSWER / 2024年6月30日 12時59分

男子200メートル決勝、19秒53の今季世界最高タイムで優勝したノア・ライルズ【写真:Getty Images】

■パリ五輪米国代表選考会

 パリ五輪に向けた陸上の米国代表選考会は29日(日本時間30日)、米オレゴン州ユージーンで男子200メートル決勝が行われ、昨年のブダペスト世界陸上を制したノア・ライルズが19秒53の今季世界最高タイムで優勝。パリ五輪出場を決めた。1996年にマイケル・ジョンソンが作った大会記録を28年ぶりに更新。五輪1か月前に早くも見せた圧倒的強さに米ファンからは「ライルズは異常だ」と感嘆の声が上がっている。

 ケニー・ベドナレクとの激戦を制した。6レーンからスタートしたライルズは、ベドナレクにリードを許したまま直線に突入。しかし、終盤に追いつくと一気に抜き去り、一着でフィニッシュラインを切った。19秒53は今季世界最高タイムにして大会記録。1996年にマイケル・ジョンソンが作った記録を28年ぶりに塗り替えた。昨年の世界陸上・男子200メートル決勝でマークした19秒52に0.01秒差の好タイムだった。

 米放送局「NBCスポーツ」のソーシャルメディアディレクターであるトラビス・ミラー氏は自身のXで「ノア・ライルズが19.53を出した!! 1996年にマイケル・ジョンソンが樹立した200メートルの五輪選考会記録を破った」と速報。同局の公式Xも「ノア・ライルズが200メートル決勝で28年にわたった選考会記録を破った」と記し、レース動画を公開した。

 米ファンからは「誇りに思うわ!街の代表であり続けてる」「歴史を作った」「最後の50mで彼は信じられないスピードを見せた。彼にとって、パリで2つの金メダルは間違いなく起こりうる」「ノア・ライルズは異常だ」「ノア・ライルズ!! 世界最高の理由がある」と感嘆のコメントが寄せられた。

 昨年のブダペスト世界陸上では男子100&200メートル、4×100メートルリレーの3冠を達成。23日(同24日)には男子100メートルでも9秒83で選考会を制し、パリ五輪出場を決めている。米全国紙「USAトゥデイ」は「確実に4×100メートルリレーチームにも入るだろう」と予想した。今大会、出走直前に日本発のカードゲーム「遊戯王」のカードを取り出すパフォーマンスを何度も披露し、話題になっていた。(THE ANSWER編集部)

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