「こんなとこで笑ってられないぞ」 雨中の決戦で4連覇の絶対女王・秦澄美鈴の描く7m大ジャンプ【日本選手権】
THE ANSWER / 2024年6月30日 20時3分
■陸上日本選手権
今夏のパリ五輪代表選考会を兼ねた陸上・トラック&フィールド種目の日本選手権最終日が30日、新潟・デンカビッグスワンスタジアムで行われた。女子走り幅跳び決勝では、日本記録保持者の28歳・秦澄美鈴(すみれ、住友電工)が6メートル56(追い風1.4メートル)で4年連続5度目の優勝。すでに参加標準記録6メートル86を出していたため、初の五輪代表に内定した。
雨の中、絶対女王が地力の違いを見せた。秦は1本目こそ6メートル17だったが、徐々に記録を上げた。前半は寒さで待ち時間に体が冷えたが、人数が減った後半に調子も上昇。最終6本目に6メートル56を跳んで4連覇を飾った。「まずは内定を取れてホッとしています」と笑みを浮かべつつ、「不安になっている時間はない。助走、踏み切りも完璧と言える跳躍をしていきたい」と気を引き締めた。
大阪・八尾市出身。身長169センチの長身を生かし、16歳から陸上を始めた。ワールドランキングで初出場した2022年オレゴン世界陸上は、予選敗退で悔し涙。それでも昨年7月のアジア選手権で2006年池田久美子の日本記録を11センチ上回る6メートル97をマーク。17年ぶりの快挙を達成した。ブダペスト世界陸上は6メートル41の全体23番手でまたも予選敗退。初の五輪で世界の壁に挑む。
5月の木南道孝記念から体に痛みがあり、満足に練習ができない時期も。日本選手権1か月前から復調したが、明確な目標を掲げられずにいたという。
「日本選手権は勝たないといけないし、記録も狙いたいし。どう頑張ろうかじゃないけど、具体的な目標が直前まで出てこなかった。それが今回の記録に影響したと思う。大会が近づいて、試技前半で6メートル70台を出すことにした。出さないと五輪は(決勝に)行けない。去年は思うように進められない世界選手権だった。どうやって払拭するか、まだ悩み中です」
競技中は笑顔を浮かべながらポジティブに戦ったが、取材エリアでは淡々。自分に厳しく、「最近は『う~ん』という跳躍が多い。なかなか笑顔を出せない。『こんなところで笑っていられないぞ』という気持ち。スカッと跳躍して心の底から笑える五輪にしたい。現状、7メートルが目標と言えるところまで来ていない。頭の片隅に置いて、まずは自分の跳躍に集中したい」と初の夢舞台での大ジャンプを視野に入れた。(THE ANSWER編集部)
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