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自分が大谷翔平なら「打者専念し、投資した人を守る」 “二刀流論争”が米再燃 NY記者から反論も

THE ANSWER / 2024年7月3日 17時3分

ドジャースの大谷翔平【写真:ロイター】

■米識者が二刀流復帰について議論

 米大リーグ・ドジャースの大谷翔平投手は今季、右ひじ手術後のリハビリのため打者に専念してプレー中だ。そんな中、米専門局の番組内では「大谷は二刀流を続けるべきか」というテーマで議論。識者の中でも意見は割れ、白熱した論争となったようだ。

 2022年にベーブ・ルース以来104年ぶりの「2桁勝利&2桁本塁打」を達成するなど、投打二刀流の地位を確立した大谷。昨季途中に右ひじを痛めて以降はリハビリを続け、投手としての復帰を目指している。

 順調なら来季以降の投手復帰が予想されるが、現時点で打率.320、27本塁打、64打点と三冠王を狙える成績を残しているだけに、過去に日米で何度となく話題になった「二刀流論争」が再燃しているようだ。

 米専門局「MLBネットワーク」の番組「MLBナウ」では、「二刀流を続けるべきか」というテーマで議論を展開。司会のブライアン・ケニー氏は、「大谷がピッチャーだった時、シーズンで130と160イニングを投げていた時のOPS+(リーグ平均に対してどれだけOPSが優れていたかを示す数値。平均は100)は157と144でした。フルタイムで打者となった今、190で次のレベルに達しています」と今季の好成績を強調した。

「彼がピッチングできるのは知っているし、ユニコーンだし、史上最高に素晴らしいものを持っていることはわかっています。しかし、私がドジャースにいたとしたら、彼にはフルタイムの打者に専念して欲しいと思います。彼は別の次元での打撃の成績を残しています。昨年シーズンを終えられなかったのは腕のせいではなく、臀部のせいでした」

 異次元の成績を根拠に今後の打者専念を望んだケニー氏は、「私だったら打者に専念することで自分が投資した人を守ろうと思います」と結んだ。これに反論したのが、米ニューヨーク州地元紙「ニューヨーク・ポスト」のジョエル・シャーマン記者だ。

 シャーマン氏は「この投資は彼の二刀流に対してのものでした。157と143でもスーパースターの選手のレベルです。エース級のピッチャー1人だけではないのです」と二刀流時の打者成績を十分なものだと賞賛。「あともう一度、彼を見てから二刀流の選手ではないか判断したいと思います。今まで二刀流を見てきましたから。MVPを2度受賞しているので、私だったら二刀流で3度目のMVPを受賞するチャンスに賭けるでしょう」と、2021、23年に続く快挙を期待していた。(THE ANSWER編集部)

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