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那須川天心、激闘スパーでまた進化 鈍い音響かせ「テーマは『場を支配』です」 7.20に4戦目

THE ANSWER / 2024年7月4日 15時12分

公開練習でミット打ちを披露した那須川天心【写真:浜田洋平】

■那須川天心ボクシング4戦目

 ボクシングの那須川天心(帝拳)が4日、都内の所属ジムで練習を公開した。20日に東京・両国国技館でボクシング転向4戦目として、ジョナサン・ロドリゲス(米国)とノンタイトル10回戦を予定。自身初の10回戦へ“激闘型スパーリング”を披露し、またも進化を見せた。戦績は25歳の那須川が3勝(1KO)、25歳のロドリゲスが17勝(7KO)2敗1分け。

 那須川がまた見違える姿を見せた。バンタム級でWBO3位、IBF4位につける24歳のクリスチャン・メディナ(メキシコ)と対峙。中間距離から隙をつくようにアッパー、ボディー、左ストレートを叩き込んだ。相手が飛び込んでくれば左フック。パワーパンチで鈍い音をジム内に響かせた。相手は昨年8月に現IBF王者・西田凌佑(六島)と同級挑戦者決定戦で対戦。判定負けしたが、世界に手が届くところにいる実力者だ。

「心・技・体が整ってきた自信がある。今まで距離だけで戦うことが多かったけど、打ちこんで決めにいくことも触れました。距離を取るラウンドもやって使い分けをしていますね。パートナーはめちゃくちゃ強い。試合以上の経験ができている。距離を読ませてくれないし、非常に勉強になる。倒しに行くと倒せないので全てタイミングが大事だと思います。テーマは『自分の世界で場を支配する』です」

 最大8回のスパーを敢行し、ここまで100回以上を消化。来週末の打ち上げまでに自己最長の10回も予定する。これまでスピードを生かし、遠距離で戦う場面が目立ったが、接近戦もまじえて対応力を身につけた。ガードの上からパンチをもらい、グラブで左目の下をひっかいた形に。傷ができ「顔で売っているので台無しです」と笑うが、スパーの激しさを物語る。

「ボクシング以外では呼吸法や武道の動きを取り入れてきた。流れがあるんですよね。間をしっかりしてやることでタイミングが合う。相手の意識していないところや見えていないところで打つ。(激しいスパーは)今まであまりなかった。飛び込むことがなかったので。不思議な感じですね。ボクサーっぽい。今後にも生きると思う」

 昨年4月のボクシングデビュー戦は6回戦、9月の2戦目は8回戦でともに判定勝ち。8回戦だった今年1月の3戦目は初の世界ランカーを相手に圧倒し、相手の棄権で3回終了TKO勝ちした。現在の世界ランクはバンタム級でWBA7位、WBC13位、WBO10位。東洋太平洋は3位、WBOアジアパシフィックは1位、日本ランクはスーパーバンタム級で4位につける。

 ロドリゲスは2018年にデビュー。昨年11月には元WBA世界スーパーフライ級王者でWBA世界バンタム級4位だったカリド・ヤファイ(英国)に初回KO勝ちした。世界ランクはWBA4位につけ、死角からの右フックが脅威。那須川にとっては初の世界ランカー対決となる。

 スパー後は報道陣に感想を問われ、「逆にどうですか?」と質問した。高評価を聞き、「言ってもらえると安心する。公開練習は緊張する人もいると思うけど、『やってやらなきゃ』『下手なことはできない』と思えるのでいいですね。毎回来てもらえないですか?」と冗談も。「那須川天心、そろそろヤバいなって言われる試合になる」。将来のタイトルマッチへ気合いを入れ直した。

○…今興行はトリプル世界戦。WBC世界バンタム級王者・中谷潤人(M.T)が指名挑戦者の同級1位ビンセント・アストロラビオ(フィリピン)と初防衛戦を迎える。WBO世界スーパーフライ級王者・田中恒成(畑中)も、同級12位ジョナタン・ロドリゲス(メキシコ)と初防衛戦。WBO世界フライ級王座決定戦では、同級2位・加納陸(大成)と同級3位アンソニー・オラスクアガ(米国・帝拳)が対戦する。「Prime Video presents Live Boxing」の第9弾として、Amazon プライム・ビデオで生配信される。(THE ANSWER編集部)

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