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男子バスケ日本で勃発「凄いサバイバル」16人→12人へ パリ五輪当落線上を監督が示唆した2人の名前

THE ANSWER / 2024年7月6日 9時19分

韓国に敗れたバスケ男子日本代表【写真:Getty Images】

■SoftBank CUP 2024(東京大会)

 世界ランキング26位のバスケットボール男子日本代表は5日、東京・有明アリーナで同50位の韓国と国際強化試合を行い、84-85で敗れた。レイカーズの八村塁、NBAで日本人最長の6季プレーした渡邊雄太の“NBA組”は欠場。パリ五輪のメンバー選考にも関わる大事な一戦で、川真田紘也、渡邉飛勇という2人のセンターが生き残りを懸けて奮闘した。

 必死にボールに食らいついた。川真田は第1クォーター(Q)残り4分42秒に途中出場。同46秒には身長204センチの巨体で軽快なステップを踏み、鮮やかなスピンムーブからレイアップを決めた。会場がざわつく中、30秒後にはこの日最多の27得点を記録したイ・ジョンヒョンのシュートを背後からブロック。直後にはリバウンド争いからこぼれ球を懸命に追い、客席に飛び込む気迫を見せた。

 同じセンターとして先発出場した渡邉も第1Q残り8分18秒にブロックを決め、比江島慎の3ポイントシュート(3P)による先制点を演出。後半には身長207センチの高さを生かしてオフェンスリバウンドを2度奪取し、ともにジョシュ・ホーキンソンの得点に繋げた。川真田は9分23秒の出場で2得点0リバウンド1スティール1ブロック。渡邉は12分18秒の出場で4リバウンド1ブロック、得点はゼロだった。

 それぞれ見せ場は作ったものの、インサイド陣には課題が残った。韓国の平均身長193.9センチは日本の193.3センチとほぼ同等。しかし、総リバウンド数は37-40、ペイント内の得点は36-38と競り負けた。前半に限れば順に17-26、12-26と大きな差をつけられた。最大20点差から第4Qの猛反撃で一時逆転するも惜敗。トム・ホーバス監督は「ディフェンスコールのミスが痛かった」と振り返る。

■川真田か渡邉の「どっちがこのチームにいいか」

 あらかじめ決められたコールプレーで連係ミスが多発。「4人がやっているけど1人がやっていないので相手がダンク、とか。そういうバスケは絶対ダメです。足りないと思います」と指揮官は課題を指摘する。「うちはリム(ゴール下)に(相手が)入る前にプロテクション(防衛)が必要。今日はチームでよくできなかった」。生まれたスキから容易にリング下に侵入されてしまったことを悔いた。

 パリ五輪で同グループのフランスには身長224センチのNBA新人王ビクター・ウェンバンヤマ、4度のNBA最優秀守備選手賞を誇る216センチのルディ・ゴベアらがいる。世界屈指のインサイド陣と戦うためには、日本最長身208センチのホーキンソンがベンチに下がった時間帯を支える存在が必要不可欠だ。その枠を争うのが川真田と渡邉。12人の代表メンバー入りを懸けた競争は佳境に入っている。

 ホーバス監督は「川真田みたいなディフェンダーか飛勇みたいなディフェンダーか、そういうコンペティション(競争)がある。どっちがこのチームにいいかな?と。多分この2人で凄いサバイバルがあると思います」と2人のどちらかが外れることを示唆した。国内での国際強化試合は7日の韓国戦が最後。最終候補16人からの生き残りを懸けて、当落線上の2人は最後のアピールをしたいところだ。(THE ANSWER編集部・鉾久 真大 / Masahiro-Muku)

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