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堤聖也が世界前哨戦4回TKO勝ち! 対戦相手の死去乗り越え、世界王者に前進「僕もっと強いので。もっと強い姿を…」

THE ANSWER / 2024年7月7日 19時36分

ウィーラワット・ヌーレに勝利した堤聖也【写真:徳原隆元】

■56キロ契約10回戦

 ボクシングの56キロ契約10回戦が7日、東京・両国国技館で行われ、前日本バンタム級王者・堤聖也(角海老宝石)がウィーラワット・ヌーレ(タイ)に4回1分13秒TKO勝ちした。昨年12月に対戦した相手がリング禍に見舞われて以来、7か月ぶりの試合。世界前哨戦と位置づけられていた。戦績は28歳の堤が11勝(7KO)2分け、22歳のウィーラワットが4勝(2KO)2敗。

 歓声に迎えられ、リングに上がった。堤は初回、冷静に距離を測る静かな立ち上がり。3回に徐々に距離を詰め、左ボディーでダウンを奪った。立ち上がった相手に猛ラッシュ。2度目のダウンを奪ったが、終了のゴングが鳴った。4回開始早々に3つ目を奪うと、再開後にボディー攻撃などで相手に膝を折らせた。4つのダウンで完勝。勝ち名乗りを受け、拳を突き上げた。

 リングインタビューで「一安心ですね。見てくれた人はどうかわからないけど、勝てて、課題としていた組み立てはできたかな」と振り返った堤は「僕自身だとそんな高い点数はあげられない。課題としていた組み立てで、反省することもあるので、修正して。次は挑む立場となったら、僕、もっと強いので、もっと強い姿を見せたい」と満足せず。そして、井上拓真らが君臨するバンタム世界戦線に向けて「世界を獲るのが第一。その先は獲らないとわからないと思うけど、みんな日本人じゃないですか。そうなると、負けたくない気持ちが凄く出るので、(ベルトは)全部欲しくなると思う」と語った。

 バンタム級の主要4団体はWBAに井上拓真(大橋)、WBCに中谷潤人(M.T)、IBFに西田凌佑(六島)、WBOに武居由樹(大橋)が君臨し、4つの王座全てを日本人が保持する。堤はWBA2位、WBC11位、IBF3位、WBO7位と主要全団体で世界ランク入り。特にアマチュア時代に全国高校総体で敗れた井上をターゲットに、世界挑戦を熱望してきた。

 昨年は国内の猛者が集った「バンタム級モンスタートーナメント」で優勝した。決勝では穴口一輝選手(真正)と対戦し、日本王者・堤がダウンを4度奪う3-0の判定勝ち。しかし、穴口選手は試合後に救急搬送され、右硬膜下血腫により緊急の開頭手術を受けた。意識不明のまま入院し、今年2月2日に23歳で死去。亡くなる直前に、この試合が2023年の年間最高試合賞(世界戦以外)に選ばれ、堤は努力・敢闘賞も受賞した。

 この日はABEMAで無料生配信され、メインイベントではWBA世界スーパーフライ級王者・井岡一翔(志成)が、IBF王者フェルナンド・マルティネス(アルゼンチン)と王座統一戦12回戦を行う。(THE ANSWER編集部)

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