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男子バスケ日本が韓国に雪辱! 国内最終戦勝利締めでパリ五輪へ弾み、NBA挑戦表明の河村勇輝ら躍動

THE ANSWER / 2024年7月7日 21時32分

韓国戦で躍動した河村勇輝【写真:Getty Images】

■SoftBank CUP 2024(東京大会)

 世界ランキング26位のバスケットボール男子日本代表は7日、東京・有明アリーナで同50位の韓国と国際強化試合を行い、88-80で勝利した。パリ五輪のメンバー選考にも関わる大事な一戦。レイカーズの八村塁、NBAで日本人最長の6季プレーした渡邊雄太の“NBA組”が欠場する中、各選手がアピールを繰り広げた。パリ五輪に向けた国内最後の試合を終え、欧州遠征に向かう。観衆は1万3382人。

 第1クォーター(Q)は韓国ペース。日本は渡邉飛勇がインサイドで強さを見せて先制するも、3ポイントシュート(3P)を効果的に決められ19-22とリードを許す。第2Qは河村勇輝が3人に囲まれながらもジョシュ・ホーキンソンにパスを通すなどアシストを連発。振り向きざまにジャンプシュートを沈めると会場は騒然となった。ホーキンソンが前半だけで17得点。43-39と逆転して後半に突入した。

 第3Qも河村の勢いが止まらない。守備の間隙を突く高速パスを何度もホーキンソンに通せば、3Pも連発。最年少20歳のジェイコブス晶も3Pを決めるなど日本が得点を重ねた。68-57と9点差で最終第4Qに突入。富永啓生がステップバックスリーを決めれば、河村がアンドワンで雄叫びを上げ、会場を熱狂させた。ホーキンソンがダブルダブルを記録し、さらに34得点まで伸ばした。試合終了のブザーを聞き、選手たちは笑顔でハイタッチを交わした。

 この日、河村がNBAグリズリーズと「エグジビット10」契約に合意したことが、所属する横浜BCから発表された。契約締結は9月の予定。その後は渡米してトレーニングキャンプに参加、10月に開幕する24-25シーズンでの本契約を目指す。同契約は無保証による最低年俸での契約で、開幕までにツーウェイ契約に切り替え可能。開幕前に契約解除された場合でも傘下のGリーグ球団と契約できる。

 日本人選手では、19年に馬場雄大がマーベリックスと、20年に渡邊がラプターズと同契約を締結しており、渡邊はエグジビット10契約からツーウェイ契約を経てシーズン終盤にNBA本契約を手にした。5日には河村と同学年の富永もペイサーズと同契約で合意したことが発表されている。

 6月の豪州との2連戦を1敗1分で終えた日本代表。7月5日の韓国との初戦も84-85で敗れた。合流から日が浅い八村、故障でリハビリ中の渡邊の“NBA組”は今大会揃って欠場。パリ五輪メンバー最終候補16人のうち、初戦は八村、渡邊に加え、佐々木隆成、金近廉がロスターから外れた。7日は佐々木が井上宗一郎と入れ替わってロスター入り。一方、金近は2試合続けて登録外となった。

 五輪前の国内での強化試合はこれが最後。12人の出場選手枠を巡る争いも最終盤だ。今後はヨーロッパ遠征で19日に同3位のドイツと、21日に同4位のセルビアと国際強化試合を実施予定。五輪本戦は昨夏のワールドカップを制したドイツ、開催国フランスと同じグループB、同組残り1枠には7日(日本時間8日)に決勝が行われる最終予選ラトビア会場の優勝国が入る。目標は史上初のベスト8だ。(THE ANSWER編集部)

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