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NBA挑戦・河村勇輝に影響与えた2人の先人 172cm、紡ぐ小兵PGの系譜「子供たちが頑張る原動力に」

THE ANSWER / 2024年7月10日 7時43分

NBA挑戦へ会見を行った河村勇輝【写真:編集部】

■グリズリーズと「エグジビット10」契約

 米プロバスケットボール(NBA)のグリズリーズと「エグジビット10」契約に合意したB1リーグ・横浜ビー・コルセアーズ(BC)の河村勇輝が9日、横浜市内で会見を行った。パリ五輪日本代表でも期待される23歳の若き司令塔。10月に開幕するNBA2024-25シーズンでの本契約を目指す。困難は承知の上でNBA挑戦する背景には、2人の先輩の存在と、日本バスケ界の未来への想いがあった。

 憧れのNBAのコートに立つ――。身長172センチの河村にとって、それは夢であると同時に、先輩からのバトンを未来に繋ぐことでもある。

 かねて口にしてきた海外挑戦への想い。きっかけの1つは田臥勇太、富樫勇樹の存在だ。「尊敬する先輩方がチャレンジする姿を見て、僕もそういう選手になりたいと常に思っていた」。背中を追ってきた2人のポイントガード(PG)。ともに小柄ながらアメリカに渡り、本場で挑戦している。

 日本人初のNBAプレーヤーとなった田臥は173センチ。サンズで2004年にデビューした当時、河村は3歳だった。167センチの富樫はNBAには届かなかったものの、14-15シーズンにマーベリックス傘下のレジェンズで24試合に出場した。

 背が低くても挑戦できる。少年時代に受けた大きな刺激は、今回の決断にも繋がる。「あのサイズで挑戦されたお2人の背中があったからこそ」と感謝する河村は、小柄なPGの系譜を紡いでいく。

「このサイズでもNBAのコートに立つことができるんだと証明して、1人でも多くの小さな子どもたちがバスケットを始めるきっかけだったり、頑張る原動力になれれば」。昨季開幕時のNBA平均身長は約199.4センチ。高さの壁に加え、言語面や環境の変化といった障壁もある。「どんな困難になろうとも立ち向かう自信はある」。力強く言い切れるのは、後進への想いからだ。

 日本代表のチームメートでもある富樫からは「自分がいいと思っていても次の日にはカットされたり、トレードされたりが多いリーグ」と厳しさを聞いてきた。「間違いなくこれまでバスケットをやってきた中で一番大きなチャレンジ」。困難は承知の上。それでも「それが一番自分を成長させてくれる」と恐れず飛び込む。その姿勢が、きっと次世代の心も打つはずだ。(THE ANSWER編集部・鉾久 真大 / Masahiro-Muku)

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