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八村塁「楽しみ」渡邊雄太「五輪は問題なく出られる」 男子バスケ代表が会見、3戦全敗の東京からリベンジへ

THE ANSWER / 2024年7月10日 17時33分

記者会見で意気込みを語る八村塁(右)と渡邊雄太【写真:矢口亨】

■渡邊は左ふくらはぎ肉離れから「順調に回復」 五輪出場へ

 日本バスケットボール協会(JBA)は10日、東京・味の素ナショナルトレーニングセンター(NTC)で5人制バスケ男子日本代表チームの記者会見を行った。三屋裕子会長、東野智弥技術委員長、トム・ホーバス監督、そして8日に発表された代表メンバー12人が登壇。米プロバスケットボール(NBA)レイカーズの八村塁やNBAで日本人最長の6季プレーした渡邊雄太らが意気込みを語った。

 史上初のベスト8を目指す。八村と渡邊の“NBAコンビ”が揃って代表入り。主将の富樫勇樹、比江島慎、馬場雄大、渡邉飛勇は21年の東京五輪に続いて2大会連続2回目の出場となった。

 東京では3人制の代表だった富永啓生も五輪経験者だ。昨夏のワールドカップ(W杯)に出場した河村勇輝、ジョシュ・ホーキンソン、吉井裕鷹は初の五輪。W杯では代表入りを逃したテーブス海、ジェイコブス晶も初の舞台に臨む。

 東京五輪以来、3年ぶりの代表復帰となった八村は「またオリンピックに出られることがすごく楽しみ。日本代表としてやれることを誇りに思う」と高ぶる思いを口にした。「河村君たち若い人たちとできることも楽しみ。年下の選手が増えた。上の年代として引っ張っていけたら」と自覚も強調している。

 6月26日に帰国し、28日からチームに合流したが、韓国との強化試合はコンディショニング調整を優先し欠場。それでも期待は大きく「米国、NBAでやってきた経験をチームメート、日本のみなさんに見せたい。プレーで引っ張っていきたい」と意気込んでいる。

 渡邊は6月はじめに左ふくらはぎの肉離れをしたことを告白していた。五輪へ向けて急ピッチで治療、調整に取り組んでいる。怪我の状態に関しては「順調に回復している。五輪は問題なく出られるかと思う」と強調。「12人に選ばれたことを大変光栄に思っている。経験があるものとして、コート内外でリーダーシップを発揮していきたい」と話した。

 八村、渡邊ともに3戦全敗に終わった東京五輪の悔しさを知る。八村は「全部20点差で負けたり、やり切った感がなかった。終わった後、メンバーともう1回オリンピックに行こうという話をしていた。東京五輪の思いも含めてパリでは戦いたい」とリベンジを誓い、渡邊も「東京の時も自信はあったが3連敗で終わってしまった。W杯も含めてたくさんの経験をさせてもらったので、それは今回も必ず生きてくると思う」とコメント。「歴代最強と呼ばれるのは嬉しいことだが、歴代最強かは結果が決めること。終わった時に歴代最強と言えるように」と話した。

 世界ランク26位の日本代表は5、7日に東京・有明アリーナで同50位の韓国と戦い、国内最後の国際強化試合を1勝1敗で終えた。最終候補に残った16人が帯同。合流から日が浅い八村、怪我でリハビリ中の渡邊、2試合連続登録外となった金近廉の3人を除く13人が出場し、最後のアピールを繰り広げた。翌8日に代表メンバー12人が発表。川真田紘也、井上宗一郎、金近、佐々木隆成の4人が落選となった。

 今後はヨーロッパ遠征で19日に同3位のドイツと、21日に同4位のセルビアと国際強化試合を実施予定。27日に開幕する五輪本戦は、昨夏のワールドカップを制したドイツ、開催国で同9位のフランス、同12位のブラジルと同じグループBに入った。日本は開幕日にドイツと対戦。グループフェーズは同組内で総当たり戦を行い、各グループの1、2位と、3位のうち上位2チームが準々決勝に進出する。(THE ANSWER編集部)

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