髪型自由の慶応に“2mm丸刈り”2年生 目立ちまくりの酒井一玖、圧勝発進呼ぶ3安打「自分の中ではカッコいい」
THE ANSWER / 2024年7月12日 7時3分
■第106回全国高校野球選手権・神奈川大会
第106回全国高校野球選手権の神奈川大会は11日、サーティーフォー相模原などで2回戦を行い、昨夏全国制覇した慶応が初戦を快勝。14-3で横須賀学院に7回コールド勝ちを収め3回戦へ進んだ。初めて夏のベンチ入りを果たし「2番・二塁」で先発した酒井一玖(いっきゅう、2年)は3安打1四球の活躍で勝利に貢献。髪型を制限しないことでも話題となったチームで唯一の丸刈り頭という、異色の慶応ボーイだ。
初戦から異彩を放った。酒井は5回2死二塁から右前適時打を放つなど、4打数3安打1四球。盗塁も決めて役割を果たした。自身にとって初めての夏のベンチ入り。さらに下級生が昨夏の全国Vチームでスタメン出場となれば、試合前には様々な感情に襲われた。「緊張したけど、まずは1勝できてほっとしている」と白い歯をのぞかせた。
存在感を示したのは、プレーだけではない。近年の高校野球では髪型を制限しないチームが増えているが、その先陣を切っていたのが慶応。そこで酒井はただ一人丸刈りで出場したのだから、目立つのも当然だ。
丸刈りを「自分の中ではカッコいい」と言い切る。酒井の高校野球のイメージとは、不可分のものだったというのだ。幼い頃からカッコいいお兄さんに憧れた。甲子園の季節になると、球児をまねて丸刈りにしていた。中学軟式の強豪、上一色中(東京)で部活引退後、一時は髪の毛を伸ばしたというがすぐに戻した。この日も2ミリに刈って、気合を注入した。
慶応はこの日、3回に2つの失策が重なった。さらに暴投もあり3点を返され、まだまだプレーの完成度を高める余地がある。酒井も「相手も最後の夏なので、死に物狂いでくる。簡単にはいかないと思った」と夏の怖さを実感した。自身のプレーにも、厳しい評価を向ける。
「内容的には、チームも個人も思うようにいっていない。次の試合までにレベルアップして一戦一戦、勝っていきたい」
森林貴彦監督も「走攻守にポテンシャルを秘めている下級生。頭だけでなく輝いてほしい」と期待を寄せ、酒井のスタイルに理解を示す。かつては中学の先輩も多く進む専大松戸高(千葉)のファンだったというが、自分で考える野球にひかれて慶応へ。昨夏の日本一はスタンドから声援を送り、大きな刺激を受けた。丸刈り慶応ボーイの、進化の夏が始まった。(THE ANSWER編集部・山野邊 佳穂 / Kaho Yamanobe)
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
慶応ナインは全員「マイけん玉」購入 夏連覇へ昨冬から膝と手首鍛える「野球の動作と共通項多い」
スポーツ報知 / 2024年7月12日 5時35分
-
「高校野球はボウズがカッコいい」慶応の「イッキュウさん」酒井が3安打 部員104人で唯一丸刈り
スポーツ報知 / 2024年7月12日 5時30分
-
長髪軍団に一人丸刈り!慶応の“一休さん”3安打 2年生・酒井一玖が連覇へ打線けん引
スポニチアネックス / 2024年7月12日 5時1分
-
昨夏の全国覇者・慶応が「考える野球」でコールド発進、平塚学園は初戦で涙…高校野球神奈川県大会
読売新聞 / 2024年7月12日 5時0分
-
【高校野球】昨夏日本一の慶応が7回コールドで初戦突破 13安打14点と打線爆発 2回以降は毎回得点
スポーツ報知 / 2024年7月11日 12時45分
ランキング
-
1古江彩佳のメジャー初制覇に解説・岡本綾子が声詰まらせ…ねぎらいの声掛けに古江も涙
スポニチアネックス / 2024年7月14日 23時43分
-
2大谷翔平、また発覚した新たな“史上初” 米唖然、前半戦で到達した異次元の領域
Full-Count / 2024年7月16日 10時56分
-
316歳久保凛、800m日本新で判明した“もう一つの事実”に衝撃「異次元すぎ」「これってつまり…」
THE ANSWER / 2024年7月16日 10時3分
-
4巨人-阪神OB戦に「松井秀喜も呼びたかった」 大盛況で高まる需要…清原氏待望論も
Full-Count / 2024年7月16日 14時9分
-
5壁一面“大谷ユニ”でも…着ている人は少ない? 球宴前日、現地で見た本拠地ファンの熱気
Full-Count / 2024年7月16日 17時19分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください