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沖縄尚学にコールド勝ちの旋風 創部3年、新鋭校エナジックがノーサイン野球で8強 指揮官「今日は完璧」【高校野球】

THE ANSWER / 2024年7月13日 13時59分

エナジックスポーツ野球部を率いる神谷嘉宗監督【写真:長嶺真輝】

■高校野球沖縄大会

 第106回全国高校野球選手権の沖縄大会は13日、沖縄市のコザしんきんスタジアムなどで3回戦を行い、春王者で第1シードのエナジックスポーツが、昨夏の甲子園ベスト8の沖縄尚学に7-0でコールド勝ちを収めた。機動力を重視したノーサイン野球を存分に発揮し、8強に進出。初の甲子園にぐっと近付いた。創部3年目の新鋭校による快進撃が止まらない。

 初回の攻撃から「らしさ」全開だった。四球で2人が出塁し、1死一、二塁。4番・龍山暖はファウルゾーンにフライを打ち上げたが、一塁手が捕球した瞬間に二走がスタート。一瞬の隙を突いたタッチアップで三塁を陥れる。続く5番・新里哲弥主将が左前打を放ち、1点目を奪った。

 先制パンチは続く。次のバッターの打席で二塁の眞喜志健之朗が三盗を試みると、捕手の送球が乱れてボールがレフト前に転がった。その間に悠々と生還し、追加点。さらに適時打が続き、1回裏で一挙4点を奪取した。

 2回以降もセーフティバントで出塁したり、ホームスチールを狙ったり。失敗することはあれど、ノーサインで次々と多彩な攻撃を仕掛けて沖縄尚学に“圧”を掛け続けた。エース古波蔵虹太はコースを突く丁寧なピッチングで無四球完封。守備陣も無失策。「今日はもう完璧だったね」。神谷嘉宗監督の笑みに、手応えの深さがにじんだ。

 2022年に創部し、今の3年生が1期生。歴史は浅い。それでも公立高校を2度甲子園に導いた名将の指導の下、ノーサイン野球を磨いて春の県大会で初の頂点に駆け上がった。

 春の時点ではバント戦法がメインで、打力に課題があった。しかし、沖縄尚学戦では二塁打1本を含む10安打。新里主将は「全体のミート力が上がってヒットが打てるようになったので、ノーサイン野球と合わせて攻撃力が増しました」と成長を実感する。

 創部当初に掲げた目標は「3年以内の甲子園出場」。一つ目の難関を突破し、大願成就に必要な勝利はあと3つとなった。順調に階段を上るが、指導歴40年以上の神谷監督は「まだまだ」ときっぱり。甲子園出場を目前に苦杯を舐めた経験は数知れない。「夏の大会は何が起きるか分からないから」。一戦ごとに自分たちの野球を貫き、聖地への切符を掴みに行く。(長嶺 真輝 / Maki Nagamine)

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