男子バスケ日本、張り詰めたロッカーの様子を公開 ホーバス監督が喝「目を覚ましてほしい」

トム・ホーバス監督【写真：矢口亨】

■日本バスケットボール協会が舞台裏を公開

　バスケットボールの男子日本代表は、パリ五輪で史上初のベスト8を目指す。開幕まで2週間を切る中、日本バスケットボール協会（JBA）は5、7日に東京・有明アリーナで行われた国内最後の強化試合の舞台裏を公式YouTubeで公開。世界ランク26位の日本にとって格下にあたる同50位の韓国に惜敗した初戦後、トム・ホーバス監督が「目を覚ましてほしい」と静かに喝を入れたシーンも収められている。

　全員が真剣な表情で耳を傾けた。84-85で敗れた5日の第1戦後。重たい空気のロッカールーム内で、ホーバス監督が口を開いた。「ドイツに勝つためには第4クォーター（Q）のハングリー精神が必要。内容もそうだしチームとしての雰囲気もそう。前半の雰囲気じゃ絶対にドイツに勝てない」。前半は35-46とリードを許し、第3Qでは最大20点差をつけられた。第4Qで32-13と反撃したが及ばなかった。

　指揮官は続けて「目を覚ましてほしい。目を覚まさないといけない」と静かに喝を入れた。主将の富樫勇樹も「『勝っていく』というか強化試合も含めてそういう勝ち癖じゃないけど、オーストラリア戦から結局3試合勝ててないわけだから、もちろん内容も大事だけど次の日曜日は必ず韓国に勝つ。その気持ちでもう1回切り替えてやっていきましょう」と気合を入れ直した。

　国内最後の強化試合となった7日の第2戦は88-80で勝利。11日にヨーロッパ遠征に出発し、19日には昨夏のワールドカップを制した同3位のドイツと、21日には同4位のセルビアと国際強化試合を行う。五輪本戦では、27日にドイツ、30日に開催国のフランス、8月2日にブラジルと対戦する。（THE ANSWER編集部）