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那須川天心、世界ランカー対決へ“天心節”炸裂 会見で「やべえな、宇宙人来ちゃったよとなる試合にしたい」

THE ANSWER / 2024年7月18日 13時26分

会見で名前を呼ばれ、両腕で力こぶを作ってポーズを取る那須川天心【写真:高橋学】

■Amazon プライム・ビデオで生配信

 ボクシングのWBA世界バンタム級7位・那須川天心(帝拳)が18日、東京・両国国技館で行われる20日のボクシング転向4戦目に向け、都内のホテルで会見した。同級4位ジョナサン・ロドリゲス(米国)と120ポンド(約54.43キロ)契約10回戦を予定。初の世界ランカー対決に気合いをみなぎらせた。「やべえな、宇宙人来ちゃったよってノリになるくらいの試合をしたい」と自信に満ちた“天心節”も炸裂。戦績は25歳の那須川が3勝(1KO)、25歳のロドリゲスが17勝(7KO)2敗1分け。

 那須川は笑顔で関係者に挨拶しながら会場入りした。黒いキャップに白いTシャツ姿で登壇。着席後に上半身を伸ばし、順調な様子を窺わせた。名前を紹介されると、両腕で力こぶ。フラッシュを浴び、「だいぶ期間は空いたけど、いろんなことをやった。前回でだいたいの形が決まったと思ったけど、そんなこともない。空いた半年で短距離の打ち合い、中距離、長距離全てをやって最後にバチっとハマって完成した。ボクサーだけどボクシングをしない那須川天心の動きが完成したので楽しみにしてほしい」と振り返り、こう続けた。

「スパーは今までで一番レベルの高い相手とやった。日常からも得るものが大きい。歩き方、人とのかかわりも含めて格闘技の自分のスタイルに取り入れた。(相手の印象は)強い相手とわかっている。気合いも入って良い顔をしている。自分もしっかり全てを整えてきたのでそれを見てほしい。

 初めての10回戦ですが、そこは意識していない。対戦相手、お客さん、その場にはいない見てくれている人にも応援してくれとは言わないけど、なんかやべえな、宇宙人来ちゃったよってノリになるくらい、場を支配して脳の片隅に残るような試合をしたい。場の流れで倒したい」

 昨年4月のボクシングデビュー戦は6回戦、9月の2戦目は8回戦でともに判定勝ち。8回戦だった今年1月の3戦目は初の世界ランカーを相手に圧倒し、相手の棄権で3回終了TKO勝ちした。現在の世界ランクはバンタム級でWBA7位、WBC12位、WBO10位。東洋太平洋は3位、WBOアジアパシフィックは1位、日本ランクはスーパーバンタム級で4位につける。

 ロドリゲスは2018年にデビュー。昨年11月に元WBA世界スーパーフライ級王者でWBA世界バンタム級4位だったカリド・ヤファイ(英国)に初回KO勝ちした。世界ランクはWBA4位につけ、死角からの右フックが脅威。那須川にとって初の世界ランカー対決となる。

 ロドリゲスは「初めての米国以外の試合。大きな違いはない。世界戦のような意識で受けている。どんな試合でも、相手を軽んじることなくやっている」と気合い。那須川について「スピードもあって素晴らしいボクサー。この試合を受けてここにいるということは、自分自身も同等で強いボクサーだと思う。それを見せたい」とし、気持ちを高ぶらせた。

「よく質問で右パンチに注目が集まるが、自分はオールラウンドファイターだ。何が当たるかわからない。やるべきことを遂行すればいい試合になる。最強、ベストになるためにはベストを倒さないといけない。前の試合は負けたけど、この試合とは無関係。この試合には自信をもって挑む。勝つと疑いなく思っているからここにいる」

○…今興行はトリプル世界戦。WBC世界バンタム級王者・中谷潤人(M.T)が指名挑戦者の同級1位ビンセント・アストロラビオ(フィリピン)と初防衛戦を迎える。WBO世界スーパーフライ級王者・田中恒成(畑中)も、同級12位ジョナタン・ロドリゲス(メキシコ)と初防衛戦。WBO世界フライ級王座決定戦では、同級2位・加納陸(大成)と同級3位アンソニー・オラスクアガ(米国・帝拳)が対戦する。「Prime Video presents Live Boxing」の第9弾として、Amazon プライム・ビデオで生配信される。(THE ANSWER編集部)

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