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那須川天心が人生最軽量に手応え 他カードの2.9kg体重超過に「競技者失格」厳しい指摘

THE ANSWER / 2024年7月19日 13時53分

前日計量でファイティングポーズを取りながらロドリゲスと睨み合う那須川天心(右)【写真:高橋学】

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 ボクシングのWBA世界バンタム級7位・那須川天心(帝拳)は20日、東京・両国国技館でボクシング転向4戦目として同級4位ジョナサン・ロドリゲス(米国)との120ポンド(約54.43キロ)契約10回戦を行う。19日は都内で前日計量を行い、那須川は54.4キロ、ロドリゲスは54.0キロでクリア。初の世界ランカー対決となる。戦績は25歳の那須川が3勝(1KO)、25歳のロドリゲスが17勝(7KO)2敗1分け。

 先に計量台に乗ったのはロドリゲス。一発クリアすると、那須川も計量台へ。リミットでパスし、手を叩いた。直後に水分を摂り、恒例の睨み合い。帽子を前後ろに被り、ファイティングポーズを取りながら約13秒睨み合った。キックボクシングなどを含め格闘技戦績50戦全勝。今回の契約体重は人生最軽量だ。両頬には自身の応援グッズのタトゥーシールを貼り、笑顔を見せながら状態の良さを窺わせた。

「いつも通りです。朝は半身浴をして落としました。あとは回復して戻すだけ。バンタム級ならあと1キロ落とす必要がある。今回は54.0キロまで落ちていました。(バンタム級の)準備はできている。みんな残り1キロに手こずるけど、徐々に体もできていくと思います」

 初防衛戦のWBO世界スーパーフライ級(52.1キロ以下)王者・田中恒成(畑中)は52.1キロでパスしたが、同級12位ジョナタン・ロドリゲス(メキシコ)は55.0キロと大幅超過。那須川は「オブラートに包むと競技者失格ですね」とチクリ。「3キロはヤバイっすね。観光しにきたの?って」と指摘した。結局、ジョナタンが再計量を放棄。試合中止が決まった。

 那須川の昨年4月のボクシングデビュー戦は6回戦、9月の2戦目は8回戦でともに判定勝ち。8回戦だった今年1月の3戦目は初の世界ランカーを相手に圧倒し、相手の棄権で3回終了TKO勝ちした。現在の世界ランクはバンタム級でWBA7位、WBC12位、WBO10位。東洋太平洋は3位、WBOアジアパシフィックは1位、日本ランクはスーパーバンタム級で4位。世界ランカー同士の対決と10回戦は初めてとなる。

「相手も気合いが入っている。危険なパンチに気をつけて、冷静に対処したい。応援してくれる人に楽しんでもらえれば。倒せる隙もつけると思う。無理にはいかないけど、流れのままにいこうと思う」

 ロドリゲスは昨年11月に元WBA世界スーパーフライ級王者でWBA世界バンタム級4位だったカリド・ヤファイ(英国)に初回KO勝ちした。世界ランクはWBA4位につけ、死角からの右フックを武器とする。

 メインイベントで初防衛戦を迎えるWBC世界バンタム級(53.5キロ以下)王者・中谷潤人(M.T)は53.2キロ、指名挑戦者の同級1位ビンセント・アストロラビオ(フィリピン)は53.3キロ。WBO世界フライ級(50.8キロ以下)王座決定戦では、同級2位・加納陸(大成)が50.7キロ、同級3位アンソニー・オラスクアガ(米国・帝拳)が50.5キロだった。(THE ANSWER編集部)

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