Sミドル級帝拳ホープがド派手KOデビュー! 24歳荒本一成、第一声から猛省「すみません!」
THE ANSWER / 2024年7月20日 19時50分
■スーパーミドル級10回戦
ボクシングのスーパーミドル級(76.2キロ以下)ノンタイトル6回戦が20日、東京・両国国技館で行われ、プロデビュー戦の荒本一成(帝拳)がムングンツォージ・ナンディンエルデン(モンゴル)に6回1分9秒TKO勝ちした。アマチュア12冠を誇る帝拳ジムのホープ。相手を前のめりに倒す豪快な左フックを炸裂させ、国技館の観衆を沸かせた。
ド派手な得意パンチが炸裂した。6回だ。荒本はロープに詰め、パンチをかわしながら左フック。綺麗に着弾し、相手は顔から前に倒れ込んだ。第1試合ながら満員の客席は拍手喝采。「すみません! ほんまにすみません!」。リングインタビューの第一声。本人は序盤から相手のペースに付き合い、ローブローなどラフな左ボディーを放ってしまい、猛省した。
「初回でわからなダメなんですけど、相手のパンチも生きていた。相手に付き合ってしまって、上手さも感じた。でも、歓声が聞こえて力になりました。(左フックは)得意パンチではあるけど、試合になると違う。フックは練習していたので勝手に出た。
感触もあまりなかったけど、相手に最後まで付き合ってしまったのが心残り。正直めちゃくちゃ勉強になりました。最悪の出来だったので、ちょっと練習して、また絶対に帰ってくるので期待してほしいです」
奈良・香芝市出身の24歳。王寺工高時代に高校タイトルを全制覇(8冠)した。日大でも国体、全日本選手権などで優勝。3月のプロテストに合格し、大学時代から練習をさせてもらっていた帝拳ジムでプロデビューを迎えた。
この日のリングサイドには、高校の同級生だった今永虎雅(大橋)も応援に駆け付けた。荒本は今永に手を振り「まだまだアカンわ! また教えてください。メシでまだまだアカンわって言われる。また勉強させてください」と苦笑い。リングアナウンサーに今後はミドル級で上を目指す方針を振られ「今日の出来では何も言えない」と謙虚に返し、こう続けた。
「一個ずつ重ねて、自ずと上が見えてくる。上を見据えて次に向けて頑張りたい。今日は地元の奈良、全国でチケット買ってくださった方がいて、不甲斐ない試合ですみません。プライムビデオで見てくださった方にも申し訳ないです。あと3試合あるので楽しんでください。ありがとうございました」
世界戦興行でデビューを飾った帝拳のホープが成長を誓った。(THE ANSWER編集部)
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