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9打数ノーヒットから大復活、武相引っ張る公式戦1号 広橋大成が守った教え「やり続けてよかった」

THE ANSWER / 2024年7月21日 7時3分

武相の5番を打つ広橋。豊田監督からのアドバイスが短期間での復調を助けた【写真:山野邊佳穂】

■第106回全国高校野球選手権・神奈川大会

 第106回全国高校野球選手権の神奈川大会は20日、平塚市のバッティングパレス相石スタジアムひらつかなどで準々決勝を行い、武相が横浜隼人に10-1で7回コールド勝ちを収め、2010年以来14年ぶりの4強進出を決めた。「5番・二塁」で先発した広橋大成内野手(3年)が、初回に自身公式戦1号となる3ラン。4回戦までの大不振から立ち直り、チームを勢いづけた。準決勝は23日に横浜スタジアムで行われる。

 完全復活ののろしを上げた。広橋は1点を先制した直後の初回、1死一、二塁で打席に立つと左翼スタンドへ豪快3ランを放り込んだ。最後の夏に放った公式戦1号に「真っすぐに張っていた。打った瞬間は『行くかな……』くらいだったけど、うまく伸びてくれて良かった」と白い歯をのぞかせた。

 大会序盤は大不振に陥っていた。16日の4回戦まで、9打数無安打で打率は0割。「自分バッティング悪すぎて…」と苦笑いするほどだ。試合のなかった17日、豊田圭史監督に呼び出されマンツーマンでの打撃指導を受けた。体の「開きが早い」と指摘され必死で修正。18日の5回戦で2安打を放ちメンタル面で余裕ができると、一気に復活ロードを駆け上がった。「チームには迷惑をかけていた。監督さんに教わったことを信じてやり続けて良かった」と笑顔を取り戻した。

 武相はこの夏5試合で計40得点。この日も先発全員の15安打と猛打が光る。「相手投手の一番良い球を打つ」がチームの鉄則だ。プロも注目する横浜隼人の右腕、沼井伶穏投手(3年)も徹底的に分析し、ストレートを狙い撃ちした。

 広橋は「速い真っすぐに合わせて割り切って振るという練習をしてきた」と沼井対策の練習を振り返る。フリー打撃は直球ばかり。しかもマウンドの前から投げる念の入れようだった。日に日に厚みを増す武相打線に「春も序盤は打線が苦しかった。もともと終盤戦に合わせて練習しているし、そういうチームを目指している」と豊田監督の言葉も力強い。

 春季大会で42年ぶりに優勝し、実に1968年以来56年ぶりとなる夏の甲子園への期待が高まる中でも「まずは横浜スタジアムに戻ろう」を合言葉にやってきた。春は歓喜を味わった舞台で、23日に名門・横浜と対戦する。「去年の秋に負けてから『雑草の逆襲』といって、どうやってエリートの足元をすくうかを考えてきた。(横浜は)素晴らしいチームだけど、うちはうちの野球をやるだけ」と豊田監督。広橋も「つなぎのバッティングをしたい」と気合を入れた。厚みを増した武相打線。本領発揮するときが来た。(THE ANSWER編集部・山野邊 佳穂 / Kaho Yamanobe)

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