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157秒殺KOの中谷潤人「ちょっと早すぎた。すいません」 まさかの“謝罪”…決着の一撃は「感触はなかった」井上拓真との統一戦に意欲

THE ANSWER / 2024年7月20日 20時57分

初回2分37秒KO勝ちした中谷潤人【写真:高橋学】

■WBC世界バンタム級

 ボクシングのWBC世界バンタム級(53.5キロ以下)王者・中谷潤人(M.T)が20日、東京・両国国技館で初防衛戦に臨み、同級1位ビンセント・アストロラビオ(フィリピン)に初回2分37秒KO勝ちした。他団体王者との統一戦が期待される中での一戦。階級最強の呼び声が高く、またも派手なKO勝ちを飾った。戦績は26歳の中谷が28勝(21KO)、27歳のアストロラビオが19勝(14KO)5敗。試合後の中谷は超速KO劇に「ちょっと早すぎたかな、すいません」とまさかの“謝罪”を口にした。

 ベルトを左肩にかけた中谷は、超速KO後のリングでマイクを向けられると「向き合った時はすごく気持ちを感じたので長くなるかと思ったんですが、いいパンチが当たってよかったです」と初防衛に成功しホッとした様子。続けて1回KOという衝撃的な勝利に「ちょっと早すぎたかなと言うのはあるんですけど。すいません。もっといいパフォーマンスができるように頑張りたいと思います」とまさかの“謝罪”を口にした。

 KOを決めた左ボディについて問われると「感触はなかったですね。スムーズに入った感じかと思うので、だいぶ効いたかなという感じでした」。さらに今後期待される統一戦にも「この試合で統一戦を皆さんに大きく意識してもらえたらいいなと思っていたので、どうでしたか」と観客に問いかけると大きな拍手が起きた。

 バンタム級はWBAに井上拓真、IBFに西田凌佑、WBOに武居由樹が就き、全4つの王座を日本人が保持している激戦階級。中谷は18日の会見で井上との対戦希望を口にしており「僕もすごくやりたい選手の一人なので、僕自身ももっと成長できると思いますし、皆さんが望んでいるカードだと思うので準備していきたい」とここでも熱い思いを繰り返した。

 中谷は世界で最も権威のある米専門誌「ザ・リング」の階級を超えた格付けランク「パウンド・フォー・パウンド(PFP)」において、日本人では2位の井上尚弥に次ぐ10位に入っている。ここでトップに立ちたいという思いも強い。「一つ上の階級に怪物がいますが」という問いかけに「まだまだですけど、一つずつしっかり勝って大きいものになっていけばおのずと実現すると思うので。これからも応援よろしくお願いします」と決意を口にし、大歓声を浴びていた。(THE ANSWER編集部)

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