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決勝進出の横浜が乗り越えた大ピンチ、OB・OG結集の「横高魂」 吹奏楽部“不在”で助っ人15人が熱烈演奏

THE ANSWER / 2024年7月24日 6時3分

応援用のスネアドラムを持参し、最前線で演奏した馬場功太さん(左)。隣には「万波世代」のOBたちも【写真:中戸川知世】

■第106回全国高校野球選手権・神奈川大会

 第106回全国高校野球選手権の神奈川大会は23日、横浜スタジアムで準決勝を行い、横浜が武相に2-1でサヨナラ勝ち。4年連続の決勝進出を決めた。この日は吹奏楽部がコンクール参加のため応援に来られず、前日にOB、OGを緊急招集。現役部員5人に加えて15人の助っ人が駆けつけ、力強い演奏で勝利を後押しした。

 20人とは思えない音色を響かせた。春の県大会を制した武相との大一番に、横浜の吹奏楽部はコンクールのため集合できず。そこで猛暑の横浜スタジアムに駆け付けたのがOB、OGの15人だった。

 応援用のスネアドラムを持参し、最前線で演奏したのはOBの馬場功太さんだ。松坂大輔(元西武)らを擁し春夏連覇を達成した1998年当時は1年生で、夏の甲子園も全試合で演奏した。卒業後にも2020年に共学化するまでは現役部員と卒業生のつなぎ役となり、野球応援を続けていた。共学化し、生徒数が増えた近年は、現役部員だけで応援するのが主流となっていたが、母校のピンチに駆けつけた。


現役部員5人に加えて15人の助っ人が駆けつけ、力強い演奏で勝利を後押しした【写真:中戸川知世】

 前日にピンチを伝える連絡が届き、迷わず会社を休んだ。「どんなに直前でも、どんなに計画されていなくても、野球応援のためなら『ここ(日程)を空ける』というのが横高魂。昨日、今日というよりは、学校として築き上げた伝統があるからこの場を提供できる」と胸を張った。

 隣には「僕らは万波世代」と話す後輩たちも。2018年の夏、横浜スタジアムでバックスクリーン弾を放つなど活躍し、甲子園出場を果たした万波中正外野手(日本ハム)と同世代のOBだ。馬場さんにとっては“子ども世代”ともなるが、長く受け継がれてきた応援歌は打ち合わせなしでも演奏できる。「20人いれば全然大丈夫」と余裕さえ見せた。

 猛暑の中でも「横高の夏はこれじゃないとね」と会話は弾み、三塁側の内野席を埋めた横浜応援団とともに熱いエールを送った。それに応えるかのようにナインは1-1の同点で迎えた9回、2死走者なしから満塁の好機を作ると、「2番・二塁」の奥村凌大(2年)が左前に適時打を放ちサヨナラ勝ち。24日はいよいよ、東海大相模との決勝戦だ。2年ぶりの甲子園へ。頼もしい応援団のエールも受けた横浜ナインが駆け抜ける。(THE ANSWER編集部・山野邊 佳穂 / Kaho Yamanobe)

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