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客乱入、泥棒、車上荒らし…選手の被害続出 パリ五輪の治安に開幕前から広がる不安「警備どうなってる」

THE ANSWER / 2024年7月25日 11時3分

開催地パリの治安に不安の声【写真:Getty Images】

■開会式前からトラブル続出のパリ五輪

 パリ五輪は現地24日、開会式に先駆けて複数競技が始まったが、開催中の治安に不安が広がっている。サッカー男子のアルゼンチン―モロッコ戦はピッチにファンが乱入。爆竹が投げ込まれ、試合が2時間中断する事態に。そのアルゼンチン代表は、前日練習時に盗難被害に遭ったことが判明。また自転車BMX競技のオーストラリア代表選手は車上荒らしの被害を訴えるなど、開幕前から現地から混乱の声が相次いでいる。

 男子サッカーのグループB開幕戦はいきなりの大荒れとなった。モロッコ1点リードで迎えた試合終了間際にアルゼンチンが同点弾を決めると、これに怒ったモロッコサポーターがピッチ上に乱入。選手に向け、爆竹が投げ込まれる事態に、両チームはロッカーへ避難。試合は2時間弱中断した後、無観客で再開された。

 そんな大混乱の試合後にアルゼンチン代表のハビエル・マスチェラーノ監督が明かしたのは、前日練習中に起きた盗難被害。泥棒が練習施設に侵入したとし、「MFティアゴ・アルマダの所持品に関しては、腕時計や指輪などこの五輪練習中に置いていたものがすべてなくなった」と、米放送局のインタビューに憮然とした表情で答えた。

 さらに、街中での車上荒らしについて訴えたのは、BMX男子フリースタイルの豪州代表、ローガン・マーティン。同競技の東京五輪金メダリストは、自身の公式インスタグラムに、ガラスが割られて無惨な姿となった車の様子を動画で投稿した。

「僕たちのバンが一晩のうちに破壊されてしまった。幸運にもほとんどの荷物が部屋にあったので、なんとか態勢を立て直すことができている。僕自身も財布にリュック、ほかにもいくつかの持ち物を失った」と被害状況を報告。「人々がこんなことをする必要性を感じてしまったことが残念だ」と記し、怒りを露わにしている。

 現地26日に行われる開会式前に続出するトラブルに、日本ファンも反応。X上には「なんか無法地帯」「セキュリティーどうなってんだ」「オリンピックを観に行く人もお気を付けて 自分の身は自分で護ろう」「これオリンピックよね? パリというかフランス大丈夫?」「警備の問題か、治安の問題か」「五輪とは思えない警備の甘さ」など、競技中の警備体制やパリの治安について不安視する声が相次いでいる。(THE ANSWER編集部)

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