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「五輪に負けないような試合を」 ボクシング世界戦の重岡銀次朗がV3宣言「KOを期待されている」

THE ANSWER / 2024年7月28日 7時3分

前日計量をクリアした重岡銀次朗【写真:亀田プロモーション提供】

■前日計量をクリア

 ボクシングのIBF世界ミニマム級(47.6キロ以下)タイトルマッチ12回戦が28日、滋賀ダイハツアリーナで行われる。27日は大阪市内のホテルで前日計量が行われ、王者・重岡銀次朗(ワタナベ)が47.5キロ、指名挑戦者の同級1位ペドロ・タドゥラン(フィリピン)は47.2キロでパス。興行はABEMAで全試合無料生配信される。戦績は3度目の防衛戦となる重岡が11勝(9KO)、27歳のタドゥランが16勝(12KO)4敗1分。

 両者は計量後のフェースオフで30秒以上も睨み合い、関係者に制止されるまで続けた。滋賀初の世界戦開催。会見に臨んだ重岡は「正直、KOを期待されていると思う。観ている人が面白くなくて眠くなるような試合はしたくない。今回はしっかりメインイベンターとして、責任を持って楽しいボクシングを見せたい」と初のメインイベンターとして、王者らしい落ち着いた表情を見せた。

 興行は元世界3階級制覇王者・亀田興毅氏が主催する「3150FIGHT vol.9」。相手のタドゥランは元IBF同級王者で、プロでKO負けのないタフさが持ち味だ。それでも重岡は「KOはチャンスあれば狙いたいが、そこにこだわり過ぎないようにしたい。一番の理想はリングの上で自分がボクシングを楽しむこと」と集中した。

 今回は兄・優大がセコンドに入るため、「心強い。久しぶりだけど兄ちゃんが一番自分のボクシングをわかってくれている。的確なことを言ってくれるので頼りにしている」と絶大な信頼を寄せた。開幕したばかりのパリ五輪に「時期が丸かぶりしている」と苦笑い。「オリンピックに負けないような試合をして、観てくれる方のためにも滋賀で頑張りたいと思う」と誓った。

 一方のタドゥランは「シゲオカは本当に強そう。タフで本当に素晴らしい選手だと思う」と敬意を払いつつ、「みんなに楽しんでもらうため、エキサイティングな試合をしたい。理想はKOで勝ちたい」と不気味な笑みを浮かべた。多彩な手数とアグレッシブな攻撃が特徴の左ファイター。海外経験やサウスポーとの対戦も豊富だ。

 セミファイナルでは日本フェザー級5位・亀田京之介(TMK)と日本スーパーバンタム級6位・中川麦茶(ミツキ)の1年ぶりの再戦が行われる。(THE ANSWER編集部)

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