阿部詩敗退から40分後に兄・一二三が貫禄一本 「妹の想いを持って！」「強過ぎる」日本人感動

2回戦に勝利した阿部一二三【写真：ロイター】

■パリ五輪

　パリ五輪は28日、柔道男子66キロ級が行われ、連覇を狙う阿部一二三が2回戦でベンツェ・ポングラツ（ハンガリー）に一本勝ちした。約40分前には妹の詩が女子52キロ級で2回戦敗退。妹の借りを返す豪快な一本だった。

　兄が貫禄の勝利を飾った。詩が敗れた40分後。一二三は開始早々から技ありを奪い、さらに袖釣込腰で技あり。合わせ技一本勝ちを決めた。全く表情を崩さず王者の風格はたっぷりだ。40分前、同じく連覇を狙った詩が2回戦でディヨラ・ケルディヨロワ（ウズベキスタン）に谷落で一本負け（3分4秒）した。敗戦直後から声を上げて号泣。立ち上がれず、コーチに支えながら退場していた。

　X上の日本人ファンからは「一二三お兄ちゃん強過ぎる」「阿部一二三くん頑張れ！！！！　詩ちゃんのためにも」「詩ちゃんの為にも……ファイト」「一二三お兄ちゃん！　詩の分まで頑張って」「お兄ちゃん妹の想いを持っていけよ！」「詩ちゃんの分まで金獲ってほしい」と感動の声が上がっている。（THE ANSWER編集部）