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下着が透けない盗撮防止ユニ 耳にした実情「周りの選手が被害に…」日本発の画期的機能に込めた願い

THE ANSWER / 2024年7月29日 11時33分

バレーボール女子日本代表【写真:ロイター】

■「シン・オリンピックのミカタ」#22 アスリートを守るミズノの盗撮防止ウェア

 スポーツ文化・育成&総合ニュースサイト「THE ANSWER」はパリ五輪期間中、「シン・オリンピックのミカタ」と題した特集を連日展開。これまでの五輪で好評だった「オリンピックのミカタ」をスケールアップさせ、4年に一度のスポーツの祭典だから五輪を観る人も、もっと楽しみ、もっと学べる“新たな見方”をさまざまな角度から伝えていく。「社会の縮図」とも言われるスポーツの魅力や価値の理解が世の中に広がり、スポーツの未来がより明るくなることを願って――。

 性的な狙いで、アスリートが盗撮される問題が表面化して久しい。現在行われているパリ五輪では、この問題を解決すべく画期的なユニホームが投入されている。ミズノが開発した“盗撮防止”ウェアは、バレーボール女子や卓球女子など6種目で試合用として採用され、赤外線カメラを利用した盗撮を防ぐ機能があるというすぐれもの。その上ウェアとしての機能性も高いという新製品に、選手たちからは歓迎の声が上がっているという。(全3回の第2回)

 ◇ ◇ ◇

 このユニホームには、赤外線の吸収に優れた新素材で編まれた生地が使われている。すると人の体から出る赤外線を封じ込め、赤外線カメラに体のラインや下着が写りにくくなるという理屈だ。さらに重量も過去の代表ユニホームと変わらず、選手の動きを損なわないという画期的な製品だ。

 開発に携わったミズノの田島和弥さんは、実際に選手に着用してもらいテストを繰り返す中で、アスリートから盗撮被害に対するさまざまな声を聞いたという。

「周りの選手が被害に遭っているという選手もいました。より安心してプレーできるのはうれしいですという反応をいただいています」。この新素材に、盗撮防止の“切り札”との期待を寄せる選手は多いようだ。

 トップアスリート向けのユニホームを開発するとなると、まずはパフォーマンスをいかにロスなく引き出すかという観点が中心だった。

 少しでも軽く、動きやすくを追い求めると、ユニホームが薄くなったり、生地の面積が小さくなるという方向に向かう。そうすると盗撮する「チャンスを与えてしまう」のは、メーカーとしても大きなジレンマだった。

 田島さんは「ここが最後の大舞台という選手もいるように、大会に人生をかけている選手ばかり。そこで選手が何も気にすることなく、100パーセントの力を発揮できるのに寄与できれば幸せです」と開発側の思いを口にする。

 周囲の目を気にすることなく競技に集中できる効果は、何物にも変えがたい。(THE ANSWER編集部)

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