日本で一番「本気」で陸上挑んだ1年間 昨年2位から…菊田響生が400mインハイ制覇で手にした証し
THE ANSWER / 2024年7月29日 13時9分
■陸上のインターハイ男子400メートル
陸上の全国高校総体(インターハイ)第1日は28日、東平尾公園博多の森陸上競技場で男子400メートルの予選、準決勝、決勝が行われ、3年生の菊田響生(神奈川・法政二)が46秒93で優勝。決勝2位に終わった1年前の雪辱を果たした。
菊田のハートは、燃えていた。
「去年のインターハイは絶対優勝する気持ちでいたが、優勝した平川慧さん(沖縄・コザ)に大差(0秒51差)で敗れた。悔しかった。そのために今までにないくらい練習に取り組んだ」。絶対に今年は自分が主役になる。その想いで6レーンから飛び出した。
バックストレートは冷静にアウトレーンの選手を見ながら徐々に加速。直線は2番手で迎えると、ラスト50メートルで9レーンの岸本恭汰(京都・洛南)をかわし、そのまま先頭で駆け抜けた。「本当は喜びたかった。嬉しい気持ちもあるが、目標にしていた大会記録(46.11秒)を上回ることができなかったので、悔しさのほうが上回った」と言ったものの、1年前の雪辱を果たした。
陸上を始めたのは小学2年生。中2の秋に転機が訪れた。
110メートル障害に取り組んでいたが、怪我をしたことをきっかけに400メートルに転向。「最初はつらかった。200メートルを超えたあたりから足が動かなくなっていた」。それでも、中3になるとタイムが伸び始め、全国レベルまで実力を伸ばした。
「特別な大会」というインターハイを制した【写真:荒川祐史】
ただ、あと一歩のところで勝ち切れないレースが続いた。「悔しくて仕方なかった」。悔しさは全部練習にぶつけた。練習量は1年生の頃から2~3倍に。「耐えて、頑張るしかない」と自分を奮い立させ、昨年の決勝で負けた平川のコンパクトな腕の走りも参考にした。
「インターハイはみんな本気で勝ちにきていて雰囲気が違う。年間を通して特別な大会です」
頭も体も使い、できることをやってすべて掴んだインハイV。この1年間、日本で一番「本気」で陸上に向き合ってきた証しだった。(THE ANSWER編集部)
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