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0-0の終盤「シュートを打つな!」 なでしこJに指示…海外メディアが「無気力」指摘も毅然「責任は私が」【オリンピック名珍場面】

THE ANSWER / 2024年7月29日 17時33分

ロンドン大会に出場したサッカー女子日本代表【写真:Getty Images】

■夏季五輪の名珍場面を回顧

 パリ五輪が26日(日本時間27日)に遂に開幕。夏季大会は1896年に第1回大会が開催され、今回で33回目。記憶に残る名場面、珍場面も数多く生まれてきた。4年に一度のこの機会に、過去の出来事を「オリンピック名珍場面」として振り返る。2012年ロンドン大会ではサッカー女子日本代表(なでしこジャパン)が予選2位突破を狙ってシュートを打たない試合展開に。目標達成のために手段を選ばない戦略が注目された。

 2012年7月31日にカーディフで行われた1次リーグF組第3戦の南アフリカ戦。第2戦を終えた時点で同組1位は勝ち点4(得失点差+3)のスウェーデン。2位が同4で並んだ日本(同+1)、3位のカナダが勝ち点3(同+2)、4位が勝ち点0の南アフリカだった。

 日本は1位突破なら準々決勝でフランスか米国との対戦で、しかもグラスゴーまでの長距離移動を伴う。引き分ければ2位通過だが、カーディフに残ってブラジルと対戦。選手の負担を軽減したい佐々木則夫監督は「ドローを狙える展開であればそれでいい」と試合前に選手に伝えた。

 第2戦からメンバーを入れ替え、サブ組だった岩渕真奈や丸山桂里奈が先発。0-0だった後半途中から投入された川澄奈穂美に対し、佐々木監督は「申し訳ないが、あなたの武器であるカットインからのシュートはやめてくれ」と事実上の“シュート封印”を命じた。その後、丸山がドリブル突破からシュート体勢に入った時はベンチから「桂里奈~、打つな~!」と声が出たほど。結果的に試合はスコアレスドローで終わり、なでしこの2位通過が決定した。

 試合後、出場がなかった主将の宮間あやは「私たちはメダルを獲りに来ているので」とコメント。南アフリカとの実力差は歴然としていただけに“無気力試合”と捉えた海外メディアから試合後に糾弾された佐々木監督も「全ての責任は私が持ちます」とキッパリ。この戦略が功を奏し、準々決勝でブラジルに快勝。準決勝でもフランスも撃破して決勝に進んだ。最後は米国に敗れたものの、初の銀メダルという結果で全ての雑音をシャットアウトした。(THE ANSWER編集部)

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