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体操ニッポン奇跡の金! 橋本大輝は声震わせる「皆に助けられた」萱和磨「信じられない」 絶望的状況から3.267点差を大逆転

THE ANSWER / 2024年7月30日 3時52分

表彰台で金メダルを手にポーズをとる体操男子日本代表【写真:ロイター】

■パリ五輪

 パリ五輪は29日、体操の男子団体決勝が行われ、日本は259.594点で2大会ぶりの金メダルを獲得した。銀メダルは中国、銅メダルは米国。最終演技・鉄棒で奇跡の大逆転となった。エースの橋本大輝は「皆に助けられた金メダル」と語った。

 日本は2種目目のあん馬で、橋本が落下。予選でも精彩を欠いたエースがここで振るわず、前半3種目を終えたところで日本は5位だった。最終種目の鉄棒を迎えた段階で、3.267点差。ここで中国の2人目が2度落下する波乱。その後、橋本が会心の演技。着地も見事に決め、大逆転での金メダルとなった。

 絶望的かと思われた中で、表彰台の頂点に立った。橋本は「皆に助けられた金メダルだと思う。4人がいなければ取れなかった、4人のおかげで最高の演技ができた。ミスもあったけれど、声をかけてくれて、前を向けた。諦めなくてよかったし、金メダルが取れてよかった」と声を震わせた。

 あん馬でのミスは「凄い引きずっていた」とコメント。「もう一度戦う気持ちをもって戻ってこられた」と話した。萱和磨から「絶対あきらめるなよ、絶対いけるから」と声をかけられたという。鉄棒の演技前については「背中にみんなの想いを乗せて演技することができた。予選から迷惑をかけたけれど、あの演技をするときはみんなの想いを背負って戦えたのが幸せだった」と語った。

 団体金メダルについては「めちゃめちゃ重い。これがオリンピックの金メダルだと感じられた」と話した。萱は「信じられない。金メダルを取りたいと体操を始めて、やっと今日というところ。苦労してきたはずだけれど、本当にいいのかなというのがどこかにあった」と感激。「普段なら落ち着いて演技するけれど、今日に関しては頭の整理が追いついていない。夢なのかと思うくらい。未来の体操選手、体操キッズに向けて、夢を持ってほしい」と話した。

▼岡慎之助
「最高すぎます、本当に最高です。ミスはありましたけど、最後まであきらめず、繋いでいったことがこの結果につながった。個人総合もミスなく、最後まで、個人総合1位を目指して頑張りたい」

▼杉野正尭
「チームで勝ち取った金メダル。(鉄棒は)緊張もしていたけれど、後ろにいる慎之助と大輝がいるから、のびのびできた。オリンピックは憧れにしていた舞台。思い続けて、やり続けて、東京の悔しさをバネにここまでやって来れてよかった」

▼谷川航
「悔しさもあるけれど、皆に救ってもらってやっと取れた。自然と涙が出たり、なんて言っていいかわからない。体操やっていてよかった。次に向けて頑張って、この経験を他の人に伝えていくのも必要。まだ引退するわけじゃないが、次の世代にまた頑張ってもらいたいので、伝えていきたい」(THE ANSWER編集部)

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